2015年06月24日

ジョルジェ・サンパイオ前大統領がネルソン・マンデラ賞を受賞!

6月22日、ポルトガルのジョルジェ・サンパイオ前大統領とナミビアの眼科医ヘレナ・ヌドゥメ氏がネルソン・マンデラ賞を受賞しました。

今回が第一回目となるネルソン・マンデラ賞は、南アフリカの平和に寄与した故マンデラ元大統領にちなみ、人道活動で功績のあった人物に国連から贈られる賞です。
見事受賞を果たしたジョルジェ・サンパイオ氏は、弁護士、国会議員、リスボン市長を経て1999年から2006年まで大統領を務めました。在任中は一貫してポルトガルの民主化を支援し、民主主義の支援者として国際的に高い評価を得ています。

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実はこのサンパイオ氏、リザルツと深い縁があります。リザルツの白須代表はストップ結核パートナーシップ日本の代表理事も務めているのですが、本部ジュネーブには3名の親善大使がおり、その中の一人がジョルジェ・サンパイオ国連事務総長ストップ結核特使なのです。世界各地の結核会合では白須とサンパイオ氏がお話する機会もあり、今回の受賞にはリザルツスタッフ全員で喜んでいます。

サンパイオ氏には祝福の意を送るとともに、これからも結核根絶のため共に頑張っていきたいと思います。
(大崎)
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2015年06月22日

結核関連会合

6月19日(金)、国内外で結核対策に携わる団体や企業関係者がリザルツ東京事務所に集まり、結核関連会議が行われました。
医薬基盤研究所の保富康宏先生に、現在行われている結核対策の傾向についてお話し頂き、今後の取り組みを話し合いました。

結核は、未だ世界で終わりの見えない感染症のひとつです。2013年は、世界で900万人が感染し、150万人の尊い命が結核によって失われました(WHO)。
日本でも、かつて「国民病」と言われた結核ですが、戦後の取り組みや治療薬の開発によって激減しました。しかし、今日では現存の薬が効かない結核が発生しており、日本でも、そして世界でも、その対策が急務となっています。

日本には、多くの分野において優れた技術がありますが、結核を始めとした感染症対策についても同じです。しかし、その技術が世界に発信され、世界で貢献していくためには、団体や企業、医療関係者などが協力していく必要があります。

結核は他人事ではありません。
日本にいても、誰もが感染の可能性がある病気であるという意識を持つことが大切です。

(吉田)
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2015年06月08日

「結核」で思い出すこと

結核で思い出す事があります…
昔居たスタジオでアシスタントをしてくれていたK嬢を思い出します。
小柄なのに力持ちでもあり非常に細かい事にも気が付く有能なアシスタントでした。
ところが元気が取り柄のK嬢が、「熱が続く」「だるい」「調子が悪い」と休みがちになりました。
関係者は元気な子でもそんな事もあるよねと軽く考えていたのですが、続けて休んでしまった後に一緒に暮らしているお姉さんからの電話で、「結核か肺癌の可能性があるそうで、検査の為しばらく休ませていただきたい…」と。
スタジオ関係者みな茫然としました。

数週間後、検査の結果、癌でなく結核と判定。
お医者様には「おめでとうございます」と言われたそうです。医療従事者の側面から見れば、命とりになり兼ねない癌でなくて良かったという気持ちからなのでしょうが…
そのまた数日が過ぎた頃、K嬢本人がマスクをして出勤してきました。
「お騒がせしました、来週から清瀬の施設で療養を始めますので当分の間、休職扱いでご迷惑をおかけします…」と挨拶に来ました。
 
その後季節が一巡した頃、退院できたと、でも体力は回復していないので復職は無理な事を寂しそうに綴った便りが届きました。
写真学校を出たての若い希望に燃えたカメラマンの前途がポキリと折れた、そんな気がして撮影に気がのらない日々があった事をふと思い出しました。
結核も薬剤が効いて社会復帰をできるものから多剤耐性菌の様に非常に治療に苦労するまで様々です。どんなレベルでもその患者さんの人生を狂わせてしまう病気には変わりありません、早期発見、適切な治療が出来る様に、忘れてはならない感染症である事を再認識したいとおもいました。
《リザルツ・ボランティアカメラマンM》
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2015年04月24日

ユニットエイドが薬剤耐性結核の新薬デラマニド(大塚製薬)等の臨床試験を支援

◎毎年150万人の命を奪う結核の新薬は40年でたった2種

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先にフィリップ・ドスト=ブラジ氏(国連事務総長特別顧問、ユニットエイド理事長)の『結核 : 手遅れになる前に行動を』というルモンド紙への投稿文の中に、以下のような記述がありました。

「毎年150万人の命を奪う(注:毎年860万人が発症)…結核は…薬への耐性という新しい様相を帯びてますます恐ろしい病気になっています。…薬剤耐性結核の治療には2年かかります。しかも治療をうけた患者の50%そこそこしか完治していません。こうした状況にもかかわらず、過去40年(注:50年という指摘も)でこの病気治療に認可された新薬はたった2種です」、と。

薬剤(多剤)耐性結核とは文字通り、薬の効かない(つまり薬に対して耐性を持った)結核のことで、今のところこの疾病で17万人程度が命を落としていますが、それが「2050年までには新型結核だけで年間260万人の命が奪われ」(上記記事)る事態にもなりそうで、実に深刻な事態を迎えつつあります。そういう中で新薬が開発されたことは薬剤耐性結核患者にとって希望の光を見出したと言えましょう。

◎2種の新薬のうちのひとつが大塚製薬のデラマニドだが…実用化されず

2種の新薬は次の商品です。

・ベダキリン(商標名Sirturo):米ヤンセンファーマ社が製造。米国食品医薬品局(FDA)が2012年末に、成人の多剤耐性結核(MDR-TB)感染者の治療薬として条件付きで承認。
・デラマニド(商標名Deltyba):日本の大塚製薬が製造。2013年11月、欧州医薬品庁(EMA)から条件付きの販売承認を受ける。

ところが、ところが。「2つの新薬はMDR-TB治療への適用が認められて1年余りが経過したが、ほとんど実用されていない。MDR-TBの疾病負荷の高い国では、ほぼコンパッショネート・ユース(※)に限った入手しかできず、この場合、製薬企業がほかに治療の選択肢のない患者に対して、個別に使用を許諾することが求められる」(国境なき医師団)という状態です。

※人道的配慮から、生死に関わる病気の患者に対し、販売承認に先立って未認可薬の使用を認める制度

◎endTBプロジェクトが発進! 16か国3000人へ新薬を投与

そこでこの4月1日から4か年計画で「endTBプロジェクト」がはじまりました。このプロジェクトは2つの新薬を、国際医療団体によって16か国3000人余のMDR-TB患者に供与され、大規模な「革新的な臨床試験」を行うものです。16か国とはアルメニア、バングラデシュ、ベラルーシ、北朝鮮、エチオピア、グルジア、カザフスタン、ケニア、キルギスタン、インド、インドネシア、レソト、ミャンマー、ネパール、パキスタン、ペルー、です。

プロジェクトの費用ですが、最大6040万米ドル(約73億1300万円)に上ると試算されています。その財源はユニットエイドが助成します。

もとよりこのプロジェクトだけで新薬の安全性と効果が全部分かるわけではなく、混合治療など治験は次のステップとなり、最終的には「WHOが新しい結核薬の使用を推奨するための、より広範なエビデンスを提供する」ことを目指しているようです。

◎ユニットエイドと結核へのコミットメント

ユニットエイドとは、主に各国の航空券連帯税による税収を原資とし、エイズ・結核・マラリアの感染症対策のための治療薬や診断薬等を提供する国際機関です。2006年の設立以来、ユニットエイドはMDR-TBに2億6000万ドルを超える投資をしてきました。現在の結核投資はendTBプロジェクトによるMDR-TB新薬へのアクセス拡大に集中していますが、他に年間50万件を超える小児結核患者のための薬の導入なども実施中です。

日本政府も航空券連帯税を導入し、ユニットエイド参加国となることが期待されています。というのは、現在の航空券連帯税導入国の中では最大規模の税収が見込まれるからです。

●以上、詳細は

【ユニットエイド日本】3月24日は世界結核デー
薬剤耐性結核最新治療: ユニットエイドがヘルスパートナーと共に始動
https://www.facebook.com/notes/461513150668768/ 

【国境なき医師団(MSF)日本】
多剤耐性結核:国際保健医療団体が協力し3000人余りに新薬を提供
http://www.msf.or.jp/news/detail/pressrelease_2066.html

【報告:田中徹二グローバル連帯税フォーラム/日本リザルツ理事】  

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2015年04月20日

ドズト=ブラジ氏「結核 : 手遅れになる前に行動を」=ハフィントンポスト日本版

航空券連帯税を主な財源とし、途上国のエイズ・結核・マラリアの治療薬や診断薬等を提供しているUNITAID(ユニットエイド:28か国とゲイツ財団が参加)の理事長であり国連事務総長特別顧問のフィリップ・ドスト=ブラジ氏が、南アフリカ保健相のDr. アーロン・モツォアレディ氏と連名で仏ルモンド紙に「結核 : 手遅れになる前に行動を」という文章を投稿しました。その記事がハフィントンポスト日本版に載りましたので(要旨を含め)紹介します。

■結核 : 手遅れになる前に行動を
Tuberculose : agir avant qu’il ne soit trop tard
http://www.huffingtonpost.jp/philippe-dousteblazy/tuberculosis_b_7008540.html 

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毎年150万人の命を奪い、息をするだけで罹ってしまうかもしれない病気のこと、考えたことがありますか。結核は私たちが無視できない脅威で、しかも薬への耐性という新しい様相を帯びてますます恐ろしい病気になっています。イギリス議員連盟による最新の調査結果によると、2050年までには新型結核だけで年間260万人の命がうばわれ、財政支出総額は16兆7000億ドルに上るだろうと指摘されています。… 

2035年までに世界的伝染病・結核の根絶は可能です。しかし手遅れにならないうちに革新を起こさなければなりません。

◎革新的資金調達を武器に
永続性がありかつ予測可能な資金である金融取引税や航空券連帯税の世界的な実施を。

◎革新的支出 : 効果ある対策を
過去40年でこの病気治療に認可された新薬はたった2種、薬の生産者には、現存する有望な革新モデルなど、結核研究調査に投資するよう求める。

◎政治的意志 : パズルに欠けているピース
2014年11月、ブラジル、カナダ、フランス、インド、ケニア、南アフリカ、タンザニア、イギリス、アメリカの国会議員により、結核に関する国際議員連盟が創設され、バルセロナ宣言が調印、結核との闘いに強力な協調体制が整い、同時に政治的動員が可能であることが示された。

Dr. アーロン・モツォアレディ(南アフリカ保健相、ストップ結核 パートナーシップ理事長)
フィリップ・ドスト=ブラジ(革新的資金調達に関する国連事務総長特別顧問、ユニットエイド理事長、元フランス外務大臣及び厚生大臣)

【報告:田中徹二グローバル連帯税フォーラム/日本リザルツ理事】
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