2018年02月07日

【通学路】

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15:00過ぎになると、この道を釜石児童が駆け抜けていきます。
相談室の前で立ち止まる児童も多くなってきました。

学校の事
友達の事
家族の事
将来の夢
『アメの先生、今日ね〜♪・・・』
『アメのおじちゃん!あのねっ!!あのねっ!!!・・・』
色々な事を笑顔いっぱいにして、伝えてくれます。

不安な事
辛かった事
悩んでいる事
溜めこんだ気持ちを、訥々と話してくれる児童も存在しています。

色々な気持ちを抱えながら、彼ら、彼女らは、この通学路を駆け抜けていきます。

児童の気持ちに寄り添いながら、相談室は何ができるか、何をすべきかを模索している毎日です。


青葉通りこどもの相談室 和賀
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2018年01月31日

【ゴム鉄砲職人】

相談室の窓は道路に面していますので、下校途中の小学生とコミュニケーションする事もしばしば。
ほとんどは、家にランドセルを置いてから、相談室に遊びに来ます。

そんなある日、道路からジーッと相談室を見つめている男の子がいました。
小学1〜2年生くらいの初めて見る男の子です。
声を掛けると、『ゴム鉄砲を作りに来た』と言います。
それから、相談室前の椅子に座って、リュックサックから割箸や輪ゴム、ハサミを取り出していました。
私が覗き込むと、自慢げに材料や道具の説明をしてくれます。

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手慣れた手つきではあるけれど、どこかおぼつかない様子で、10分ほどで組み上がりました。
試射してみると、4〜5m先の的に命中するほどです。

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男の子は、自信満々の笑みを浮かべています。
続けて、二連射できるようにもカスタマイズ。
見事な出来栄えです。

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写真の承諾を得ている最中に、男の子は帰り支度を整え、颯爽と帰宅されました。

どうやら、わざわざゴム鉄砲作りを見せに来てくれたようです。
カッコいいゴム鉄砲職人さんとの素敵な出会いでした。


青葉通りこどもの相談室 和賀
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2018年01月24日

【被災した子どもの養育相談支援事業『支援者研修会・喪失』開催のご報告】

2018年1月18日(木)
釜石市保健福祉部子ども課委託事業
被災した子どもの養育相談支援事業
『支援者研修会・喪失』を開催いたしました。

≪講 師≫
 国立大学法人 岩手大学
 三陸復興・地域創生推進機構
 特任准教授(臨床心理士)
 佐々木 誠 氏 
≪テーマ≫
 喪失

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喪失は、『大切な人や生きる支えになるような物事(事柄)を失うこと』です。
喪失は、誰にでも起こりえる現象です。

喪失を学び、知識を身につけ
喪失を経験した子どもの心を理解しながら、子どもの心にふれることで
喪失を経験した子どもの心を理解した上で、子どもの心に添う支援が可能となります。

死別は、トラウマティックな喪失
離別、行方不明、認知症等は、曖昧な喪失となります。
参加者の中には
家族との死別を経験された方
ペットを亡くしペットロスを経験した方などがおり
講演内容に共感されている場面が多く見られました。

今後、学んだ知識や技術を、釜石の子ども達の支援に活かしていきたいものです。

青葉通りこどもの相談室 和賀
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2018年01月17日

【海が戻ってこなくなった日】


私が感銘を受けた一冊の絵本。

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はまべのドラゴン『エリック』
エリックは毎日毎日、美しい海を眺めては、穏やかに、幸せに暮らしていました。
ある日、海は引いてしまったまま、二度と戻って来なくなってしまいます。
大好きな海をみることができなくなってしまったエリック・・・。

大事なひとや
大切なものが
目の前からいなくなってしまったとき
どうしたら立ち直ることができるのでしょうか。

この絵本は
そんなヒントをくれる
『心の立ち直り』の物語です。

文字で書き連ねたり
言葉で伝えるより
子どもには
絵で感じ、受け容れてもらえることが多くあります。

一冊の絵本で、子どもを癒すことができます。
絵本のチカラは、素敵な魅力に満ちています。


青葉通りこどもの相談室 和賀
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2018年01月09日

【発達障害】

発達障害とは『発達障害者支援法(第2条、2004年制定)』において、『自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして法令で定めるものをいう。』と定義されています。
1980年、WHO(世界保健機関)の『国際障害分類試案(ICIDH)』以来、改定を重ね、2013年、『DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)』において、『広汎性発達障害(PDD)』が『自閉症スペクトラム(ASD)』の診断名と変わりました。『広汎性発達障害(PDD)』の中には、自閉症やアスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)等が含まれ、細かく分類されていましたが、『DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)』では分類せず、『自閉症スペクトラム(ASD)』という大きな1つの診断名に統合されています。

2015年、文部科学省が、公立の小学校、中学校及び中等教育学校(前期課程)を対象として実施した『通級による指導実施状況調査(2016年公表)』の結果では、通級による指導を受けている発達障害(自閉症、学習障害及び注意欠陥多動性障害)ある児童生徒数は、2015年時点、 4 万 1,986 人(自閉症 1 万 4,189 人、学習障害 1 万 3,188 人、注意欠陥多動性障害 1 万 4,609 人)と報告されています。
前記の数字は、公立の小学校、中学校及び中等教育学校(前期課程)のみですので、他環境における児童を加え児童全体で見ると、はるかに大きな数字となることは、容易に想像されます。

発達障害に関する環境は日々変化し、大きな社会的要素の一つとなっています。

当相談室へ相談されるケースにおいても、『自閉症スペクトラム(ASD)』と診断される児童は少なくありません。そして、その児童一人一人が『社会での生きづらさ』を抱え、独りで悩んでいるケースが多く見受けられます。発達障害を抱えている児童は、『(客観的視点での)困った子』ではなく、『(児童の視点での)困っている子』なのです。その困り感に対し、如何に寄り添うことができるか、また、教育、福祉、医療等の多機関多職種と連携しながら、如何に地域全体で見守ることができるのか。
今後も真摯に対応していくべき、青葉通りこどもの相談室のテーマの一つとなります。


青葉通りこどもの相談室 和賀
posted by resultsjp at 16:08| Comment(1) | 東北復興支援