2019年10月09日

はじめまして。

おはようございます。


はじめてのブログです。よろしくお願い致します。

初仕事は、GGG TICAD 議事録 英文校閲です。

これは、得意の‘Grammarly’というAIソフトをフル活用して、間違いゼロ、

どこに出しても恥ずかしくない英文を目指しました。


・笑っちゃう間違いの例:AIはeverybodyがeveryboyになっているのを見つけてくれました。これでは、100% anglophoneの人々は笑っちゃいますね。


・ぐっと来た例:AIはこのようなことを言ってきましたよ。


「Friendship is to everyone. このeveryoneを、every oneに換えなさい」。


確かに友情は、ひっくるめた全体のみんなのものではなく、個人個人みんなのものなのです。誰でも愛される権利がある。誰でも人を愛する権利がある。私は、ぐっと来てしまいました。


・なるほどと思った例:AIは客観的に述べるように次のように言葉を換えるよう指摘してきました。


例えば、important→significant

        good→crucial

        real→essential


確かに、重要であるかどうかは主観に寄ります。良し悪しや、真否も主観に寄るのです。

ですから客観的な言葉に換えるように、とのことでした。


大切な指摘をGrammarly有難う!!!  (K)

posted by resultsjp at 13:26| Comment(2) | リサーチ&アドボカシー

2019年02月11日

戯曲書いてます。

ここ数年、現代演劇の戯曲を書いています。仕事の合間に、いろいろと着想が沸いてきました。週末に書いています。内容はスナノミのために運動靴を集めてケニアに送る家族のお話です。いままでばらばらだった家族がボランティア活動を通じて、その絆を取り戻していくストーリーです。いつか、この戯曲の公演ができることを楽しみにしております。(まこちゃん)
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posted by resultsjp at 21:38| Comment(3) | リサーチ&アドボカシー

2016年06月29日

SDGsを括る2つのキーワードの起源

持続可能な開発目標(SDGs)が発表されてから、ずいぶん時間がたった。開発にずっと関与してきた人にとってみれば、その目標に馴染んでしまい、もはやあまり新鮮さは感じられないのかも知れない。少し開発の世界から離れていた私は、そう、まだミレニアム開発目標(MDGs)の時代を少し懐かしく思い返したりする。
2016年JANICの総会の第2部の対談の中で、包摂性(Incluvise)と普遍性(Universal)というSDGsの鍵概念ともいえる言葉がスクリーンに映しだされた。包摂性は「誰ひとり置き去りにしない:no one left behind」で、普遍性は「先進国と途上国に共に適用」ということであり、SDGsの精神でもある。
このようなキーワードがどのように表舞台に出てきたのだろうか?個人や当事者のコミュニティ、市民社会の内側ではずっと、考えられてきたのだろうけど、多くの人々が目にする政治的なイベントという意味での表舞台だ。Health for all は1978年のアルマ・アタ宣言に起源がありそうだし、education for all はタイのジョムティエンで開催された「万人のための教育(EFA)世界会議」に端を発する。”all” はかつて多くの目標に入れ込まれたものの、数よりも内容やバラツキの問題が大きくなり、”universal”が上位に位置づけるべき社会政策となったのかも知れない。”universal”は、社会福祉のノーマライゼーション(normalization)の手段、あるいはデザインの分野でよく見かける。
  で、”incluvise”。格差や社会的排除(social exclusion)を問題にするときの対立概念として、社会的包摂(social inclusion)がヨーロッパを中心が使われだしたとある。人権をめぐる規約や条約の歴史とも重なる。個人的には、日本にコミュニティ心理学をもたらした山本和郎氏の著作にある「決して切り捨てのない社会」がよりぴったりくる表現か。ただ、排除されるかも知れない対象者の声をきくこと、また、当事者が声を出せるという前提条件があることを忘れないでおこう。
(U)
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2015年11月27日

世界銀行セミナー「パンデミック緊急ファシリティ:感染症による緊急時対応のための新たな資金メカニズム」

11月24日(火)、世界銀行東京事務所にてセミナー「パンデミック緊急ファシリティ:感染症による緊急時対応のための新たな資金メカニズム」が開催されました。

ムケシュ・チャウラ氏(世界銀行グループ保健・栄養・人口問題グローバルプラクティス部門長)によるプレゼンテーションではPEFの設計趣旨と概要が説明され、早稲田大学勝間靖教授、ジョイセフ石井澄江代表理事がコメントしました。

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この新しい資金メカニズムは、西アフリカを中心に発生したエボラ出血熱への対応時に、国際社会が迅速に資金供給できなかったという教訓から世銀が設計しているメカニズムです。途上国政府に代わってPEFが民間保険会社と保険契約を交わし、またプールされた各ドナーの拠出金も加えて、深刻な感染症の大流行が貧困国で発生した際に迅速に各援助実施機関に提供するというものです。来年のG7サミットにはその設立が発表される予定で、保健分野に取り組むNGOの関心を集めています。

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勝間教授や石井氏をはじめ、セミナー参加者からは、PEFの革新性やその意義について評価しつつも、実施における疑問や想定される問題点等を指摘する声が出ました。簡単にまとめると以下のとおりです。

・エボラの事例で問題だったのは、当該国政府が迅速にその発生を認めWHO等に報告しないということ。PEFは当該国が自ら申告しWHOがその実態を確認することで資金を供給する流れだが、実際に機能するとは思えない。お金の問題というより、政治的・文化的要因が大きいのではないか。報告のインセンティブとして保険金だけで十分なのか疑問。

・WHOの負担が大きすぎるのではないか。エボラの例で機能しなかったのに、ここで機能するとは思えない。そもそも途上国ではWHOの国際保健規則(IHR)を守っていない国が多く、保健当局・システムが脆弱なところで、保険金を拠出するための事前承認をどうやって行うのか。途上国政府によるモラルハザードにも留意が必要。

・現場での援助協調が大きな課題。事前に実施機関を認定しておく制度になっているが、実際の現場でのオペレーションで機能するかどうかが課題。エボラのケースでは軍隊が大きな役割を果たしたが、PEFではどうか(→当該国政府の事前認定次第で資金拠出の対象にもなりうる)。

日本政府がどのように関与するのか、また日本の民間の保険会社が参入するのか等については特に言及がありませんでしたが、今後も関心を集めそうです。(高木)
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2015年08月27日

TICAD Vモニタリング会合(8月26日外務省)

8月26日(水)、外務省にてTICAD V合同モニタリング会合が開催され、市民ネットワークfor TICADの皆さんと参加しました。今回のモニタリング会合では、TICAD Vの横浜行動計画(2013-2017年)の実施状況を共催者(外務省、UNOSAA、AU委員会、世界銀行、UNDP)と在京アフリカ外交団(ADC)等がレビューする目的で開催されました。

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会場で配布された報告書(第1回年次プログレス・レポートのドラフト)は6つの柱ごとに日本と共催者の事業報告がなされ、特に保健分野については、日本のコミット額500億円のうち280億円が実施済みである等の報告がありました。

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JICAの方とも話しましたが、モニタリングはともかくとして、TICAD VIに向けた準備はまだまだこれからの状況のようです。来年9月上旬と言われるケニアでのTICAD VI、その前の第2回TICAD V閣僚級会合(マラウィ、今年中・日程未定)がありますが、今回は日程的にとてもタイトな中でどう成果を出せるのか、共催者とともにNGO側も努力していかなくてはと感じました。

TICAD共催者-NGO意見交換会

また、今日は外務省にて共催者団体とNGOの意見交換会があり、前日の議論をベースとしつつ、日本とアフリカのNGO側の動きや、NGOから次回TICADに向けた政策的コメントを発表しました。ワシントンから世銀アフリカ局、ニューヨークからUNDP、国連OSAA(アフリカ担当事務総長特別顧問室)も参加し、次回TICADにおけるNGOの参画・役割やイベント開催、日本の国民理解の促進をどうするか、内容面では9月に採択されるSDGsとの整合性ある取り組み、水・衛生問題、不正な資金流出・国内資源動員(徴税能力など)、漁業、天然資源管理と汚職の問題等、幅広いトピックについて意見交換しました。

特にアフリカにおけるSDGsの達成にあたっては、17の目標と169のターゲットが設定されようとしている中で、今後各国別の取り組み戦略・目標を落とし込んでいくわけですが、そもそもモニターしようとする統計(特にベースラインデータ)が十分でないことが一つの大きな課題です。TICADの枠組みは、これを全てフォローする枠組みではありませんが、特にTICADとして重要視しているものについては成果がデータで分かるよう、アフリカ各国の体制整備、統計能力強化を行っていく必要を感じます(AUC、世銀が取り組み中)。中長期的には、TICADプロセスがインプットベースではなく成果ベースの評価につながり、他のアフリカ・イニシアチブとは一線を画すエビデンスベースなものとして2030年までの存在意義を高められるのではと思いますが、いかがでしょうか(高木)。
posted by resultsjp at 19:23| Comment(2) | リサーチ&アドボカシー