2016年04月22日

法律ができるまで

2年前に発足した「親子断絶防止議員連盟」の超党派の国会議員の先生方は、「親子断絶防止法(仮)」の早期成立を目指して活動してくださっています。
この「親子断絶防止法(仮)」は議員立法での成立を目指しているわけですが、「唯一の立法機関」である国会において、法律の作り方は2種類あります。「議員立法」と「閣法」です。
まずはその違いを明らかにしましょう。

《閣法》内閣が提出する法律案の原案は各省庁で作成されます。それらは閣議にかけられる前に、すべて内閣法制局によって審査が行われます。内閣法制局のチェックは、憲法や他の法律との整合性、立法内容の妥当性など法律的な観点や、立案の意図が正確に表現されているか、のような技術的な観点などから幅広く行われます。審査を経た法律案は閣議決定され、内閣総理大臣から国会に提出されます。

《議員立法》国会議員が法律案を作成する場合は、衆参それぞれの法制局がアドバイスやチェックを行います。衆議院議員が立案する際は衆議院法制局、参議院議員の場合は参議院法制局がサポートします。審査が終わると、議員がそれぞれが所属する議院に法律案を提出します。
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では次に、審議の流れについてお話しいたします。
法律案が衆議院に提出された場合、まず衆議院議長が、法律案の内容を踏まえて審議するのにふさわしい委員会(例:法務委員会や厚生労働委員会など)を選びます。委員会では、本会議での審議に先立ち、法律案の詳細な審査を行います。
手順としては、内閣提出であれば担当大臣が提案理由説明を行い、法律案の内容や意義を説明します。審査は主に質疑応答形式で行われ、法案提出者に対して法律案の課題や問題点をただし、明らかにしていきます。重要法案の審査では、参考人を呼んで意見を聞いたり、公聴会を開いて、利害関係者から意見を聞いたりすることもあります。十分に審査が尽くされたと判断されると、法律案は採決にかけられます。委員会としての結論が出されたら、次は本会議で審議されることになります。
委員会での審査の結果、必要があれば修正案が作成されます。また可決された後、政府が法律を執行する際の注意点などを示す「付帯決議」が付けられることもあります。

本会議では、委員会での審査結果を踏まえて審議されます。そして採決が行われ、ここで衆議院としての最終的な結論を出します。本会議で可決されると、法律案は参議院に送付されます。新聞やテレビのニュースで「法案が衆議院を通過しました」と報じられる段階です。

参議院でも、衆議院と同じように、委員会から審査が行われ、本会議で審議された後、採決されます。参議院の本会議でも可決されれば、晴れて法律として成立となるわけです。

衆参で意見が割れることもしばしばありますよね?
そんなときには下記の二つの方法があります。
ひとつは「両院協議会」を開いて、衆参両院の代表が意見の一致を図る方法です。話し合いの結果、成案が得られた場合は、それぞれの議院で可決されると成立します。
もう一つは「衆議院の再可決」です。衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決された場合は、法律となります。

今国会会期中にも、多くの法案が提出されています。私たちの生活に関係する法案も意外と多かったりします。国会でどのような法律が作られようとしているのか、審議の行方をしっかりチェックする習慣をつけなければなりませんね〜。(S)
posted by resultsjp at 18:01| Comment(1) | 親子断絶防止

2015年09月17日

「らぽーる」開業に向けて

離婚と親子の相談室「らぽーる」開業に向けて、着々と準備が進んでいます。

私がこの事業に関わるようになって一ヵ月程経ちましたが、子どもの連れ去りの問題や、他の先進国と比べて圧倒的に遅れている日本の面会交流の現状など、毎日多くのことを学び、驚き、考えさせられています。

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開業に向けて、機器の買い出しから、パソコンや電話のセッティング、リーフレットとホームページの準備、テキストの作成まで、日々やることが盛り沢山で悪戦苦闘中です。ただ、新たな事業の起ち上げに携わることは、ゼロからものを作り出す面白さがあります。

リザルツは国際NGOですが、アフリカの栄養不良を改善することも、中東の平和を構築することも、日本の親子断絶問題を解決することも、人々を理不尽から救う、弱い立場にいる子ども達に手を差しのべるという意味では、何も違いはありません。

離婚と親子の相談室「らぽーる」、もうすぐ開業です。
(大崎)
posted by resultsjp at 20:41| Comment(2) | 親子断絶防止

2015年09月14日

らぽーるの研修から、新しい自分への挑戦。

先週の金曜日は、らぽーるの相談員としての研修でした。
マニュアルとして一冊の冊子にしてみると、今までやってきたことに、これからの事に更に重みを感じます。

相談員の基本姿勢として、自分の枠組み(価値観、思い込み、固定観念、欲求、動機など)にとらわれず、相手の枠組みで物事を考え把握する。相手が感じている世界を一緒に見ていく、同感と区別する。という部分では、ハットしました。

自分が離婚という体験をしたゆえ、同感になりやすいからです。「あらら・・・大変どうしましょ! 」と直面した研修でした。

そして、今までの仕事がらアドバイスをする立場でしたし、自分の世話好きの部分も含めて、こちらから提案してしまう事が多かったので、新しい自分への挑戦となりそうです。

新しいことを考えること、人と接することが好きな性分で、外的な環境変化にも柔軟に即応していくことは、もっぱら苦痛はなく楽しめるタイプ。こんな自分も活かして、日本の離婚スタイルを変え、親の離婚が子に与えるダメージを最小限に留めることに、少しでも貢献をできたらと思います。(HK)

posted by resultsjp at 09:00| Comment(2) | 親子断絶防止

2015年09月04日

はじまります、ADR

ご近所のケーキ屋さんの前を通った時、「モンブランはじめました」と貼紙をしてあるのを見つけ、秋の訪れを感じたのと同時に「それって、『冷やし中華はじめました』のアレンジ?」とふき出してしまいました。

というわけで(どういうわけ!?)、間もなく動き出す「離婚と親子の相談室『らぽーる』」では、中立の立場の弁護士をはさんで、両親が離婚する際の子どもの面会交流について、「共同養育計画合意書」を作成するADRを実施するのです。
「ADRはじめました」という貼紙をするかどうか、冗談でなく本当に少し迷っています。

ADR(裁判外紛争解決手続き)について、離婚や別居を考え始めた方にぜひ知って欲しいし、夏の訪れ=冷やし中華、とか、秋=モンブランのように、離婚=ADRで共同養育計画合意書、と連想していただけるように、貼紙は効果的なアイテムかもしれません。(鈴木)

ADR:イラストにするとこんな感じです。詳しくは近日中にご案内します。
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posted by resultsjp at 20:05| Comment(2) | 親子断絶防止

2015年08月31日

家族のカタチ〜子どもの本音〜

 先日8月22日に、北区赤羽会館で行われた、子どもたちと、弁護士がつくるお芝居「家族のカタチ〜親と離婚と再婚に伴う子どもの苦悩と子どもの手続き代理人制度〜」を見に行ってきました。

 父親は家庭より仕事重視。浮気・DV・ギャンブルなどは一切していない、いわゆる真面目なサラリーマン。ただし、細かいことが欠点。一方母親も、仕事人間であるがゆえ、家事においては一切無頓着なタイプ。子どものことがあり次女出産後は仕事から一戦を退いた。
 というごく普通の家庭が、性格の不一致から、母親が離婚を決め行動にでる。そんななか、子どもたちの渦巻く思いは、吐き出せないまま沈没船のようにしずんでいく。
 その声を、すくいあげるため、『大人たち(子ども手続き代理人)が走り出す。』といったストーリーでした。
 
 離婚に至る、子どもの本音は、とてもよく表現されていたと思います。特に印象的だったのは、「パパとママ、どちらも好き嫌いじゃない。どっちも大切なんだ。」「パパとママの離婚はいくつになっても寂しい。心がぽっかり穴が開いたまま。」です。自分の子どもと照らし合わせてしまい、思わず涙がこぼれました。

 今回の設定では、父親が働かない・借金ぐせ・DV・浮気性等と、特に問題のない場合の子どもの気持ちですが、仮に問題(働かない・借金ぐせ・DV・浮気性)のある父親でも、子どもの気持ちは同じだと思います。

 今までの調停や裁判では、子どもが、ないがしろにされがちの中、子どもの本音(不安・孤独・寂しさ・自己嫌悪)を、東京弁護士会子どもの人権と少年法に関する特別委員会が制作し、お芝居までにしたことは、とても大きな一歩であり、画期的なことです。

 しかしながら、子どもの手続き代理人が、両親の弁護士と一切関係のない弁護士で設定していかないと、子どもの手続き代理人制度も、無意味になるケースもあると思いました。
 また、弁護士の先生がたも、離婚調停・裁判では、勝ち負けでなく、皆にとっていい結果を出すことを、目的としていかないと、全く無意味な制度です。 
あえて勝ち負けで分けるとしたら、『自分の都合のいい主張ばかりする場合には、親権も得られなく負けとなる。』という位の仕組み作りは必要かと思います。

 そして、子ども手続き代理人には、弁護士でありながら臨床心理士並みのクオリティも必要とされると思います。もしくは臨床心理士とのペアで行っていくことで、名前ばかり形ばかりでない、本当の意味のある、子供も手続き代理人制度といえるのです。

(お芝居後のアンケート記入の際には、上記のことをしっかり明記して、東京弁護士会の方に直接渡してきました・・・。)

 子どもが両親の離婚によって深く傷ついているのに、子ども手続き代理人の方までも、事務的な対応だったり、どちらかの親に偏りがちだったら、『子供にとって、はかり知れない傷になるということ』『子どものその後の人生を大きく左右してしまうということ』を肝に命じて、子どもに寄り添い対応してほしいと願います。

 そして最後に、やはり一日も早く共同親権制度になることは、深く願うばかりです。
 らぽーるの開設に向けてと準備が進んでいますが、親教育プログラムと共に、弁護士の先生方の意思改革も、とても重要であることを、さらに痛感した一日でした。(H・K)
posted by resultsjp at 01:38| Comment(2) | 親子断絶防止