2015年07月14日

1年ぶりの親子の再会

ひょんなことから、1年ぶりの親子の面会交流に付き添うことになりました。
リザルツで立ち上げる「らぽーる」では、面会交流中の付き添いや、お子さんの受け渡しなどの支援は原則行わない方針です。なぜなら、DVや精神疾患、薬物中毒、児童虐待などの特別なケース以外は、自分たちでやりとりして、子どもがストレスなく行き来できるようにすべきだ、"普通の"父母間に毎回仲介を入れていると、経済的にも負担が大きかったり、やりとりにも疲弊してしまい、頻繁で継続的な面会交流ができないのでは…という考えを基本とするからです。
では、依頼があった場合はどうするか…?
考えに考えて、信頼できるところをご紹介し、状況に応じて、オブザーブさせていただく、ということにしました。
そこで「ほいくさぽーと」にご協力いただくことに決め、お話を持ちかけたところ、快くお受けいただけました。
「ほいくさぽーと」は、保育のプロが携わっておられて、利用者との契約等もしっかりしている点等に信頼が置けると思いました。

日曜日は、いよいよその面会交流の付き添いのオブザーブの日だったというわけです。
都内某公園で10時に待ち合わせ。10時数分過ぎに、ママが第二子を連れて現れました。第一子は嫌がって連れて来られなかったとのこと。第二子も買い物に行くと言って連れ出したとのことでした。
はじめは、ママの側を離れなかった第二子を、ママがスタッフと話している間に、バイキンマンの真似をしたりしながら少しずつママから離れることに成功し、ママはお買い物に行くと告げて公園を去りました。
すぐにパパに電話をかけ、5分ほどでパパが現れました。
第二子は、驚くこともなく喜ぶこともなく、いつの間にか受け入れて、パパが持ってこられたおもちゃやボールで本当に楽しそうに遊んでいました。
ママは第二子がパパを覚えてないかも、とおっしゃいましたが、様子を見ていて確かに覚えていたと思います。 パパが来てから第二子は急におしゃべりになりましたし、最初のうちはパパから逃げたりもしましたが、逃げ方が"鬼ごっこ"のそれで、半ば笑いながら逃げていましたから。
パパが帰る際は、少ししょげた表情で顔は見ずに手を振っていました。

1年ぶりの親子の再会は感動的でした。1年前に行っていた親子独自のコミュニケーション法でやりとりして笑ったりもしていました。
第三者が少しだけ手を貸すだけで、貴重な親子の時間を持つことができるなら、軌道に乗るまで面会交流支援を行う意義もあるのかなぁ… 頭で考える理想と現実にはいつだってギャップはありますね。
それにしても、親の都合で子どもが一方の親に会えなくなったり、会う時間を大幅に制限されることは、子どもに申し訳ないことだなぁ〜と改めて感じました。
次回は第一子も来れるようにするにはどう話を進めていくか、知恵をしぼってアイディアを出し、専門家のアドバイスも得て、良好な親子関係を再構築するお手伝いをしていきたいと思います。(鈴木)
posted by resultsjp at 20:50| Comment(1) | 親子断絶防止

2015年07月02日

楽しい「おまけの15分」

先日 夜九時に急に元夫から子どもたちに連絡がありました。
なんでも三男の誕生日の日に仕事が休めないから、早めにプレゼントを渡すためと。

三男の誕生日プレゼントとわかっていても、三人してゾロゾロ行きます。
15分程度ですが、子どもたちは嬉しそうに帰宅してきました。

大人の私たちは、『たかが15分?』『たった15分!』ときっと思うと思います。
しかしこれは、大人の感覚なんですね。
子どもにしてみれば、『たかが15分』『たった15分』も嬉しいのです。
良くも悪くも、子どもは今を生きる天才!!です。

そんな話しを知人にしたところ、それは普段から頻繁に会っているから「15分のおまけ」もうれしいのだと言われました。
たとえば、一年以上も会っていない親子だったら、15分でいったい何ができるでしょう。ぎこちなさを埋めることすら、15分ではできません。
何年もかけて、面会交流の調停を何度もやりなおして、やっと得られた親子の時間も、それが月1回2時間では、毎回ふりだしから始めなくてはならず、せっかくの親子水入らずの時間も間がもたなくて、再び面会交流が途絶えてしまうことがあるのも、何となくうなずけます。

元夫と子どもたちの楽しい「おまけの15分」は、ずっと積み重ねてきた親子の時間の上に成り立つ、重みのある15分であることをはじめて知りました。
すべての親子にとって、楽しい「おまけの15分」が実現するように、どうぞ、同居親の皆さんも裁判所も、可能な限り頻繁で継続的な面会交流を認めてあげてください。(HK)
posted by resultsjp at 20:47| Comment(1) | 親子断絶防止

「国際母子栄養改善議員連盟」設立総会での「親子断絶防止」アドボカシー

「国際母子栄養改善議員連盟」設立総会は大盛況でしたが、日本リザルツスタッフが「WE LOVE JAPAN」Tシャツを着て参加していたのに対して、私は「親子断絶防止」の活動のシンボルカラーである黄緑のTシャツを着て参加させていただきました。
受付を担当した吉田も黄緑Tシャツを着てすてきな笑顔をふりまいてくれました。
DSC02186.JPG

私は写真担当でしたが、合間を縫って、国会議員の先生方と名刺を交換させていただき、日本リザルツで「らぽーる」事業を立ち上げるべく準備を進めている旨を短く説明させていただき、チラシをお渡ししました。
「親子断絶防止 議員連盟」の設立総会の時も、大勢の先生方や秘書の方々にご出席いただきましたが、昨日はそれを上回るご出席者数で驚きながらも、(気持ちの上では)目をきらきら輝かせて、せっせとアドボカシーさせていただきました。ありがとうございました。

中でも感動したのは・・・、
平成23年に民法766条が改正され、父母は離婚するにあたり、「子の利益を最優先に考慮しなければならない」こと、及び子の養育費・面会交流の取り決めをする旨が法律で明記されたのですが、時の法務大臣は、国会質問に対する素晴らしい答弁で、この民法改正の主旨をご説明くださいました。

その「時の法務大臣」とは、江田五月先生です。
DSCN8071.JPG

常々、江田先生にお会いする機会があれば、「民法改正時には素晴らしいご答弁をありがとうございました」ということと、「私たちは今でも裁判所へ提出する書面に、江田先生のご答弁を引用させていただいたり、ご答弁をもとに家庭裁判所の運用がどうかを調査するアンケートを実施したりしてきた」ことのお礼を直接申し上げたいと思っておりました。
http://oyakonet.org/message/kasai-tsushinbo2.html
そのチャンス到来!とばかり、江田先生に上記のとおりお礼を申し上げると、にっこり微笑まれて、その時のお気持ちなどお話くださいました。

「国際母子栄養改善議員連盟」の内容のご報告は他のスタッフがアップいたしますが、その会場の片隅では、そんなやりとりもありました。(鈴木)
posted by resultsjp at 15:21| Comment(1) | 親子断絶防止

2015年06月25日

親子の人生も違っていたはず。

現在私は、母子家庭の子に学習指導を行っています。
下は小学校1年生から上は高校1年までいます。

不登校になった子どものことで、お母さまから私に相談されたのがきっかけです。
家から一歩も出ないよりは、少しでも外に出ることをすすめ、私のところに来るようになりました。
正直、その子の学力レベルの低さは、想像を超えるものでした。
母親は、その子が2歳・下の子が0歳の時に離婚し、その後は養育費ももらえず女手ひとりで、乳飲み子をかかえただ必死に働いてきたのです。
昔と違って、学校が全てを賄ってくれるわけでなく、学力UPには親のサポートが必要な時代は、このような件は当たり前です。

その子が、ずいぶん心を開いて来てくれたころ、その子からポツリと出たことば・・・
「私のお父さんは、私の事きっと嫌いになったんだと思う。私なんてどうでもいい人間なんだ。」
「今までは、私や〇〇(下の子)の誕生日・クリスマスには、テーマパークのチケットを送ってきていたのに、急に送って来なくなった」と言って来ました。
「そのチケットはお父さんからだよ。とお母さんが言ってたの?」と聞いところ、
「ううん。お母さんは一度もお父さんからだと言ってない。でも絶対にお父さんだと思っていた。」
「会えなくても、誕生日・クリスマスに送ってくれるのが、私の事も大切にしてくれていると思えてすごく嬉しかった」
「でも、この間のクリスマス・私の誕生日には何も送って来なかった。だからお父さんは私のことなんて嫌いになったんだと思う」
「別のお母さんの子の方が大切なんだよ。」

「子どもの事が嫌いになる親なんていないよ。まして会えない子ほど、子どもに対する思いは強いものだよ。きっとお父さんなりの事情があったからだと思うな。」

私はお母さまから、元ご主人が、そのテーマパークで働いていたが、数か月前に退職し故郷へ帰ったと聞いていたので、その理由で送って来れなくなったことは、直ぐにわかりました。
翌日にお母様と会い、お母様にお子さんとのやり取りを伝え、「ずっと一人で抱えてきたね。元ご主人や実の妹の悪口も一度も子どもには言わないできたね。それは本当に立派だし偉いよ。」とも伝えました。泣き崩れたお母さま。

その後は、お母さまは全てお子さんに話し、お子さんは現実を受け入れるのに時間もかかっています。

共同養育制度だったら、この親子の人生もまた違っていたと思います。

離婚してもずーとパパとママでいてね。この事を、離婚することが決まってから伝えても手遅れなのかも知れませんね。
以前の署名活動のときに既婚家庭の方々の方が多く賛同し署名してくださったことを思いだすと、子どもが生まれたときから、家族一緒に暮らしているときから、伝えていくことも重要かな・・と思いました。
今のままですと、まず共同養育・面会交流の重要さを理解してもらい、そして感情と行動の区別のアプローチと2段階必要です。もちろん、何も言わないよりは、希望はあるかと思いますが、そんなこんなしている間に、日本ではまた一組の家庭が離婚しているのです。(H.K)
posted by resultsjp at 17:03| Comment(0) | 親子断絶防止

2015年06月17日

母子家庭の事件に思うこと

母子家庭の事件のニュースが後を絶たないですね。
母子家庭と聞く度に、胸が締め付けられる思いです。
特に千葉県銚子のニュースは、涙がこぼれました。
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/216108
どんな事があっても、手を下してしまうことは、決して許される事ではないけれど…
母親は極限まで追い詰められてしまったのだと思います。

そして、ひとり親家庭の子どものニュースのたびに耳にするのが「行政の対応」という言葉です。
「もう一歩踏み込んだ対応をしていれば…」、「横との連携が取れていれば…」

「行政の対応」といえば、私が離婚後に子育て福祉課に母子家庭申請に行った際に、「頻繁に父親と合わせていると、離婚したと見なさず、母子家庭手当をカットしますから。」と言われた事を思い出します。子育て福祉と名乗っているのに、子の福祉という観点からかなり外れた発言だと感じたのです。

確かに銚子の事件は「行政の対応」が責任を問われるべきでしょう。

母子家庭の事件でもう一つ思うことは、別れた父親はどうしていたのだろうということです。
離婚しても親は親。それを自分の離婚を通して、子どもたちから教えられた私は、そこにも疑問を持ちます。

離婚したからと
養育費も払わず、全く子どもと関わろうとしない人。
養育費の受け取りを拒否し、子どもをあわせない人。
養育費だけは受け取り、子どもにはあわせない人。
養育費は払うけど、子どもとは関わろうとしない人。
私は、どれも違うと思っています。

離婚したからといって、責任を取らなくていいのでしょうか?
離婚したからといって、片親にあわせなくていいのでしょうか?
離婚して親権を取れなかった親は、親でなくなるのでしょうか?

子どもの健全な成長には、両親を含めたより多くの温かい眼差しが必要と誰もがわかっているのに、なぜ離婚家庭の子どもを、そこから切り離してしまうのでしょう…
離婚した子どもほど、両親を含めた多くの温かい眼差しが必要なのに。

両親の離婚により、生活が困窮したり、虐待や育児放棄で子どもの命が亡くなること、これは絶対にあってはならないことです。
そして両親の離婚により、子どもの心身が健全に育まれなくなってしまうことも、考えていかなければならない重要な問題です。

それには、離婚しても親は親であるという意識の啓蒙と、親として感情と行動を区別すべきと(どこかで誰かが)訓えることは、とても大切だと思いました。

そして親へのアプローチとは別に、行政への働き掛けもとても重要です。
日本リザルツは政策提言をするNGOです。活動の重要さと緊急性をいま身にしみて感じています。(H.K.)
posted by resultsjp at 20:30| Comment(1) | 親子断絶防止