大きなミッションを抱えての出張だったので、朝も気持ちが高まり自然に早く目が覚め、予定より早めに出かけました。
そこまではよかったのですが、その後、自分で自分が嫌になるほどの大失敗をしでかし、しかもそれをいまだに皆に内緒にしていて、それはそれで心が重いので、ここで打ち明けたいと思います。
東京駅発の新幹線に乗り込み、お席に荷物を置いて時計を見るとあと8分ほどありました。「飲物買って来よう」と、お財布だけ持って近くの売店に行きました。ちょっと混んでいましたが、3分前には新幹線に戻りました…が!ホームに近づくと新幹線の扉は閉まり無情にも目の前で動き出すではありませんか!!
「えっ!?うそ〜っ!?なんで?どこ行くのん?」と訳の分からない言葉を吐いていると、近くにいらした駅員さんから「離れてください」と言われました。
私「荷物が載ってるんです…」
駅員さん「えっ?荷物が載ってるって?誰かお連れの方は?」
私「いいえ、一人です。行っちゃったのは荷物だけ…」
駅員さん「先送りですね、では詳しいお話を駅事務室で伺います、こちらへどうぞ」
と、ホーム上の事務室に案内されました。
私「(覚えたての専門用語で)すみません、荷物を"先送り"してしまいました…」
別の駅員さん「先送り?ああ、先送りするってことですね?」
どうやら、”先送り”は、うっかり先に送ってしまった意味ではなく、目的地まで先に送っておくことを言うようです。
こうして私は、駅員さんから、すぐに当該新幹線に問い合わせるが、出発後しばらくは車掌さんも忙しいため、荷物があるかどうか確認しに行けるのは大宮を過ぎた頃だろうということ、荷物があったとしても、荷物を降ろすことができるのは終点駅(仙台)のみだということ、私は次の新幹線に乗車し、1両目に乗車し車掌さんが回ってきたら自分から名乗って荷物があったかどうか確認すること、そして仙台へ行き、降りたホームの駅事務室で荷物を受け取り、すぐに下りに乗り換え、目的地の福島へ向かうしかない、ざっと見て、当初の到着予定より1時間半ほど遅れての福島入りとなること、などを丁寧にご説明いただきました。
私が、福島で待ち合わせしている人へ連絡を取りたいが、スマホもカバンの中なので、番号も分からないし電話もメールもできない…と肩を落としていたら、個人所有のタブレット端末を貸していただけて、Facebookでメッセージを送ることができました。
そして、次の新幹線に飛び乗り仙台へ向かいました。大宮を過ぎた頃、車掌さんが切符の確認に来られたので、「あのぅ、鈴木と申しますが、荷物だけ先に出発してしまったのですが、荷物はありましたでしょうか?」と尋ねました。車掌さんは「ああ〜、ありましたよ。仙台でお受け取りですね?」
私(ダメ元で)「なんとか、福島で降ろしていただけないでしょうか?」とお願いしてみましたが、そこはやはりダメでした。
荷物があることが確認できて、少し気持ちが落ち着き、窓の外を眺めました。
郡山あたりから、雪をかぶった美しい青い山々が見えていました。
山の名前には結構詳しいのですが、寄る年波のせいか、なかなか思い出せません。
「郡山だから磐梯山?」「降りるはずだった福島から見えるのは『智恵子抄』の安達太良山、そして吾妻連峰…きれい…」
仙台で降り、無事に荷物と対面した私は、すぐに上り新幹線に乗り込み、当初の予定より1時間20分遅れで福島に到着しました。お迎えに来ていただいた方に大笑いされましたが、本題に入ってからは、あまりにも真剣なお話で、朝、そんな大ドジ踏んだことなどす〜っかり忘れてお仕事して参りました。
皆さんも、突然の腕時計の3分ほどの遅れには気を付けましょう。
私も、もう二度としません!多分…
東北新幹線の駅員さん、車掌さんにはご迷惑をおかけいたしました。申し訳ございません。
後日、会津の友人から送られてきた安達太良山の写真です。ほんとにきれいです。
当日もちょうどこんな感じに見えていました。
