2020年07月21日

「GGG+フォーラム」番外編 学生セッション(下)

2020713日(月)に行われたGGG+フォーラム。アンケートの中では、「同世代の学生の皆さんの意見や問題意識を感じ、刺激になりました」「もう少し議論をしたかった」という声も寄せられました。


以下、学生さんと登壇者とのやり取りを紹介させていただきます。後半です。


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【ランチセッション】


宇都宮大学・藤倉理子氏

今日は不要不急ではないと言い聞かせて、宇都宮から出てきました。この会場では、みんなでマスクを外してご飯を食べています。招待されている身分で本当に失礼な質問ではありますが、この会場、距離、食事の仕方というのは専門家から見てどうなのでしょうか?これからの生活の中でどこまで気にしていくべきなのでしょうか?


長崎大学・山本太郎氏

個人的には、集団が緩やかな感染の中で免疫を獲得することが大切だと思っています。20年、30年ノーリスクで感染しないというのを目指しているわけではなく、コロナ感染で亡くなりそうな人を救っていくことが大切です。リスクの許容は年齢によっても異なります。今日のような場所は高齢者で行わればリスクが高いでしょうし、学校でこのような形で食事を摂るのは今の段階で許容できないほどのリスクではないのかもしれません。それぞれのシチュエーションで違うし、それをどう捉えるかについて統一的な一つの基準があるのかというのも難しい問題です。


国際感染症センター・大曲貴夫氏

三密で考えると、まず密閉されているかどうかです。ここはそれなりの空気の流れがあるので大丈夫だと思います。次に、距離の理想は2m。でも、2m空けて社会生活をするのは正直なところ結構大変です。もちろん取れるのであれば取った方が良いですが。そして、親密かどうかです。食べたり歌うことで飛び散ったコロナウイルスを他の人が吸うと感染の可能性があります。それを防ぐためにはマスクをします。マスク着用の効果は、自分がかからないようにというよりは、むしろ、こういう場で他の人にうつさないようにすることにあります。論文も出ています。そのようなわけで、マスクをしていれば大丈夫ではないかと思います。3密を厳密にやろうとすると社会生活が難しいですが、それをマスクで補うという感じです。


宇都宮大学・藤倉理子氏

食事のときはマスクを外さないといけませんよね?


国際感染症センター・大曲貴夫氏

よく言われることですが、食事の時は外さざるを得ないですよね。ただし、食事の時はリスクが高いと言われています。病院の中でのインフルエンザ・アウトブレイクは職員の休憩室で起きます。距離を取る、換気をよくする、喋らない。


宇都宮大学・藤倉理子氏

しゃべらないで食べれば大丈夫ですか?


国際感染症センター・大曲貴夫氏

つまらないですけどね、黙々と食べることでいいんです。


霊長類医科学研究センター・保富康宏氏

集団免疫を獲得するのが一番の近道ですが、スウェーデンのようにノーガードでやってしまうのは乱暴ですね。若齢の方は症状が軽いしウイルスの排出量も少ないです。徐々に集団免疫を獲得するのが理想的だと思います。冬とは関係ありません。夏になれば自然終息するのかといえば、そうでもありません。沖縄でのインフルエンザのピークは8月です。多分、三密がインフルエンザを増やしているだけです。先程の大曲先生の注意点を守って、その中で生活の楽しみを見つけていくのが個人的には良いと思います。



3-1部】

アメリカ創価大学・滝川伸作氏

官民連携について、官としては民があってこそ、民としては官の援助があってこそ上手くいくというような、実際の事例について教えていただけますでしょうか。


回答者不明

官民連携の中でサスティナブルな事業を追求していきたいと思います。たとえば2020年まで頑張るというのではなく、もっと、企業が自主的に自分たちのビジネスとして発展できるような形です。官民連携でやっていますと言うと相手国政府の対応が良く、会って話を聞いてくれます。もっとも、ある程度の期間をもってプロジェクトを進めないと良い結果が出ないのが大変なところです。


経済産業省・西野健氏

海外では国と国の結びつきが大切ですので、国がこういう政策に基づいてやっていますと説明すると物事が進みやすいです。国内でもレジリエンスに関連し、サプライチェーン自身が今回コロナの関係で寸断されてしまいました。そういう部分は、経済的な合理性に基づいて各国に工場を建築した結果、ひとつが分断されると物が回らなくなってしまいました。そういうところを超えて準備をしないといけないとなると、収益性の観点からも国のサポートが必要になってきます。



3-2部】

早稲田大学・渡邉優紀氏

WHOの山本尚子先生にお聞きしたいです。「塩分・糖分の生産から流通までを総合的に見直す」とおっしゃいましたが、もう少し具体的説明をお願いいたします。

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WHO・山本尚子氏

中低所得国では加工食品を使う頻度が増えています。肉や魚を加工する段階で、国内・海外で色々なものが加えられます。そのような中、どのように安全で健康的で栄養的な食品をコントロールするのかという問題があります。全体を見ていく、トレースする必要があります。一方、塩分のみ、糖分のみに注目するよりも、他にどういうものがテーブルに乗ってくるのかという組み合わせの中で、全体を見て栄養価が高くヘルシーな食事になり、それが所得格差に関わらず購入可能で持続可能になると、総合的な政策が必要不可欠になっています。


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posted by resultsjp at 17:00| Comment(2) | GGG+フォーラム

2020年07月20日

GGG+会場の外では・・・

2020年7月13日に開催したGGG+フォーラム。会場の外にいくつかの企業さんが、ブースを出しており、大盛況でした。

まずは、金太郎飴本舗様です。フォーラムの途中で配ってくださった金太郎飴の甘さは、疲れた頭に優しく効きました。ありがとうございました。
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シュークルキューブジャポン様です。アフリカの電力がない地域でも、電気とインターネットを使えるようにしてくれるのがこの装置です。私が以前住んでおりましたマラウイにも贈りたいです。
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以下、小さな写真ですみません、味の素ファンデーション様のブースです。KOKO Plusは必須アミノ酸を上手く含んでいているサプリメントで、乳幼児の成長を助けます。官民連携において、味の素ファンデーション様はパイオニア的存在です。応援しております。
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エアロセンス様です。当日は、下の写真のような格好良いバナースタンドがお目見えしました。ドローンが、アフリカの空を飛ぶ姿を楽しみにしております。

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posted by resultsjp at 16:50| Comment(2) | GGG+フォーラム

2020年07月16日

GGG+フォーラム東京 〜思いやりサミット2020〜

今回のGGG+フォーラム東京、副題は「思いやりサミット2020」

多くの国会議員の方々、国際機関、ステークホルダーの方々、遠方からお越し下さった大學の先生方々、
そして学生の皆様、積極的にご参加・ご発言ありがとうございました。

コロナ禍、みなさまから逆に思いやりを感じた次第です。 (Nom)

公明党新聞の記事にも掲載されておりました。                     
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posted by resultsjp at 16:03| Comment(2) | GGG+フォーラム

「GGG+フォーラム東京・思いやりサミット2020」(下)栄養から考える食の安全保障 

13日にルポール麹町で開催した「GGG+フォーラム東京思いやりサミット2020」。午前10時から午後6時までの長時間にわたり、熱い議論を戦わせました。

午前の前半に続き、ランチセッションと午後について報告します。

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ランチセッションのハイライトは西村康稔・経済再生担当相のご挨拶でした。


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西村大臣(左)もご着席。


西村大臣は新型コロナの経済対策などについて言及。この後、医学博士でもある、秋野公造・議員をモデレーターに、保富康弘・医薬基盤・健康・栄養研究所霊長医科学研究センター長、大曲貴夫・国立国際医療研究センター病院・国際感染症センター長、山本太郎・長崎大教授がパネリストに登壇、新型コロナの現状と対策について討論しました。

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上から大曲氏、保富氏。

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山本氏(中央)


保富氏は、無菌状態のカニクイザルをはじめとしたサルでのワクチン実験について説明。

大曲氏は予防のための「3密」の効果に言及、山本氏は過去のスペイン風邪を始めとしたパンデミックの歴史を紐解き、新型コロナの現状について説明しました。



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質問する柿沢議員 

質疑応答では、カニクイザルの無菌状況や「3密」の定義、GGG+を開催するうえでの新型コロナ対策についてなど、学生だけではなく小田原潔議員、柿沢未途議員も質問されました。

 午後の第3―1部のテーマは「栄養と企業連携」。冒頭に山東昭子・参院議長がご挨拶。今井絵理子議員、竹谷とし子議員らも登壇されました。

山東参院議長 今井えりこ議員.JPGご挨拶される山東参院議長。隣は今井氏



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ご挨拶される竹谷氏

 重宗之雄・味の素ファンデーション専務理事が司会となり、鷲見学・外務省国際保健政策室長、神田宜宏・農水省課長、西野健・経産省参事官、細田修一・財務省課長が各省庁の栄養の取り組みについて説明され、科学学術誌ネーチャーのシュプリンガーネーチャー・アジアのアントワーン・ブーケ社長のレターをコマーシャルディレクターの大場郁子氏が読み上げられました。


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外務省の鷲見氏




説明される農水省の神田課長


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ローソンセンターの四方田氏




 続いて、NJPPPの山口隆司・事務局次長、四方田美穂・ローソンセンター長代行、久住嘉和・NTT部長が企業の取り組みについて説明しました。

 同部の最後には、児島宏之・味の素専務執行役員が総括を行ったあと、逢沢一郎・衆院議員が総括コメントをしてくださいました。児島氏は「今日ここで共有された問題意識や取り組むべき方向がより良い価値の実現に役立つだろう」と話されました。逢沢氏は、まず、特に立場の弱い人々に新型コロナの影響が出てしまうこと、COVID-19によりポリオ対策等の今までの成果が後戻りしてしまうことへの懸念を表明されました。そして、各企業によるビジネスを通じた知見を大切にしていきたいと述べられました。最後に「日本はODAの割合が少ない」とし、財源として国際連帯税のような仕組みを作るべきであるとし、日本はその運動の先頭に立つべきだろうと述べられました。

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総括をされる児島氏



 コーヒーセッションをはさみ第3−2部「世界と栄養」で、自見はな子・厚生労働省政務官がご挨拶。続いて、横倉義武・日本医師会名誉会長が、空港から駆けつけてくださり、この日欠席となった日本リザルツの浅野茂隆・理事長との思い出もまじえて、振り返ってくださいました。


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ご挨拶される横倉氏。隣は自見氏

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オンラインで登場する山本氏と渋谷氏


 ジュネーブの山本尚子・WHO事務局長補、ロンドンの渋谷健司・インペリアルカレッジロンドン教授とオンラインで結び、横倉氏とご挨拶。

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モデレーターの戸田氏



 ホテルのネット回線のトラブルで、オンラインにつながるまでに時間がかかりましたが、モデレーターの戸田隆夫・JICA上級審議役が巧みな話術で、場をつなげてくださいました。


 清野富久江・厚労省健康局栄養指導室長が「誰一人取り残さない日本の栄養政策」を説明。続いて、佐藤正・JICA上級審議役がGNR2020を説明、焼家直絵・WFP日本事務所長がWFPの取り組みを説明されました。


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WFPの焼家氏

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説明される清野氏


2017年ミス日本でみどりの女神の飯塚帆波さんが清田明宏・UNRWA保健局長のメッセージを読み上げました。ドイツの大学院でサステナブル金融の勉強をする予定の秀島真奈さんが、国際食糧政策研究所(IFPRI)のシニア・リサーチャーの山内太氏のレターを披露しました。
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真剣にメモをとる秀島さん



 牧島かれん・国際母子栄養改善議員連盟事務局長も来られ、ご挨拶くださいました。

 来年9月に東京で栄養のサイエンス部門の最大の国際会議(ICN2021)が開かれます。組織委員長でもある加藤久典・東大特任教授がICN2021について説明されました。

 最後に、塚田玉樹・外務省地球規模課題審議官が来年12月に延期になった、東京栄養サミットについて総括。「日本がこれまで貢献してきたグローバルヘルスの中に栄養を位置づけることは良い流れにつながる。政府が税金を使って栄養を届けることは持続可能でなく、民間の力をどう使うのかが大切になる。栄養サミット延期にあたり、日本がサミットを単独で開催することについて多くの方から賛同をいただいた。ワクワクするような栄養サミットにしましょう」。

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総括される塚田氏



 閉会では、ジョアン・カーター・リザルツ教育基金代表がビデオメッセージの中で、関係者と日本政府への感謝を述べた後、世界のすべての人々に必要な医療サービスを確保するために日本政府のさらなるリーダーシップに期待感を示されました。

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ジョアン・カーター氏のビデオメッセージが披露されました


 今年12月17日には、同じルポール麹町を会場に通常の規模での「GGG+」を実施し、栄養保健教育だけではなく水衛生にもフォーカスすることを発表しました。新型コロナ感染が広がっている状況ですが、12月17日に元気に再会することを誓って、長い会議を終了しました(杉)



posted by resultsjp at 15:50| Comment(2) | GGG+フォーラム

2020年7月13日(月)GGG+フォーラムのご報告:上(第一部、第二部編)

日本リザルツ主催で「GGG+フォーラム東京思いやりサミット2020」が13日、ルポール麹町で開催され、約100人が参加しました。東京で新型コロナ感染者が増える中だったため、入室時の消毒、換気に配慮。マスクをつけたうえで会に臨みました。


会場に金太郎飴が用意されました。金太郎飴本舗様がテレビ取材を受けた際の映像が流れました。




GGG+フォーラムが始まりました。


1部の冒頭、塩崎恭久・元厚労大臣がご挨拶。

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国会議員の竹内譲氏による挨拶です。6月のGavi増資会合に向けて同氏と公明党の国会議員の先生方が動いてくださったことが紹介されました。

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チャレンジド代表の嶋貫養子氏より、すべての人々にとって暮らしやすい世界になるように力強いメッセージが発せられました。
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GGGの最初、グローバルファンドのピーター・サンズ事務局長からのビデオメッセージが披露されました。同氏は日本政府による拠出について感謝した後、「新型コロナ禍でエイズ、結核、マラリアによる死亡数が10年以上前のレベルに戻ってしまうかもしれない」とし、日本に引き続き支援を求めました。
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続いて、Gaviワクチンアライアンス事務局長セス・バークレー博士からのビデオメッセージです。6月のGavi増資会合における日本政府のプレッジに対するお礼が述べられました。「資金は保健システム強化、COVID-19ワクチンの開発促進、ワクチンの配達を通じてCOVIDと戦う助けとなります。今後も日本の皆様と手を携えて行くことを楽しみにしています。」
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武田薬品工業のRajeev Venkayya様からのレターを同社今川部長が代読されました。「世界ではCOVID-19ワクチンの開発競争が進められていますが、研究やワクチンの有効性評価を誠実に行うことが重要であり、日本政府やGavi等と協力しながら進めていきたい」。
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GHIT代表理事の中谷比呂樹先生は直接東京会場にお越しくださいました。同氏は、GHITは顧みられない病気に苦しむ人々を救うために日本の技術による研究開発を支援しており、すでに成果が出ていることを説明し、GGGを代表して官民パートナーシップに対する日本政府による支援を求めました。
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厚生労働省の鈴木康裕医務技監による総括です。COVID-19への対応ではマラリア・麻疹・結核等を含めて全体を見渡す眼力が必要になるとし、我々が供給しようとしているのは国際公共財であると話されました。
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2部の司会は東京大学の北村友人氏です。
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文部科学副大臣の亀岡偉民氏と国会議員の三原朝彦氏からご挨拶を頂戴しました。三原氏は、特に白須紀子(日本リザルツ代表)のような強いアドボカシー活動を支援したいと述べられました。

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外務省の中川浩一交渉官です。COVID-19禍で教育の優先順位が下げられてしまうことについて懸念を表明されました。
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世界銀行東京事務所代表の宮崎成人氏です。COVID-19による学校閉鎖、児童労働、児童婚といった問題を提起されました。

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JICAの佐久間潤部長です。相手国との長年の信頼関係の下に、遠隔教育、日本式教育、他機関との連携を進めている旨を話されました。

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UNICEF東京事務所代表の木村泰政氏です。デジタル格差を低減するための活動についても話されました。

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早稲田大学教授の黒田一雄氏です。開発途上国では教育の質が担保されていないので、日本はそのような支援も可能ではないかとおっしゃいました。

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GPEのアリス・オルブライトCEOからのビデオメッセージです。「途上国の子どもたちが将来どんな困難にあっても乗り越えられるように、多くのことを学ぶことができる確固たる教育制度を作っていくことに協力しましょう」。

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avatarinの深堀昂社長によるプレゼンテーションです。遠隔操作可能なアバターが登場しました。人々がインターネットを通じて社会参画し、実際の空間を動き回ることによりセレンディピティが生まれるとおっしゃいました。

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広島大学教授の吉田和浩氏による総括です。「誰のニーズを把握すべきなのか、我々には使用可能なナレッジがない」とし、すべての人が自身の立場から行動を起こすことが必要であると説かれました。
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国会議員の小田原潔氏にも総括をいただきました。「教育とは知へのアクセスであり、すべての人がその権利を持っている」とし、そのための協力は惜しまない旨を表明されました。
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続きは別に投稿します。

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posted by resultsjp at 14:51| Comment(2) | GGG+フォーラム