2021年07月05日

ミャンマー紛争:国民約2,300人が解放

ミャンマー国軍 2300人以上解放.jpg

報道によりますと、先月6月30日、国軍に逮捕されていた約2,300人の国民が解放されたようです。今回の解放は、国軍による統治への自信の表れであると報道されていますが、理由はどうであれ、デモに参加した罪なきミャンマー国民の多くが釈放されたことは喜ばしいことです。
一方、解放者の中にはアウンサスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の指導者は含まれていません。未だ、多くの人が抑留されていることからも、民政復帰への道はまだまだ険しいといえます。また、釈放された方の健康状態や精神状態など、多くの懸念も残されており、ミャンマー情勢は今だ深刻な状況です。少しでも早い民主主義への復帰を心から望みます。

掲載記事及び下記の記事を参照しています:
ミャンマー問題について、1から知りたい人はこちらを参照:

そのだ
posted by resultsjp at 17:46| Comment(1) | ミャンマー

2021年07月01日

ミャンマー コロナ感染者急増

20210701144343295-1.jpg
 現在、国軍がクーデターを強行したミャンマーにおいて、新型コロナウイルスの感染が大幅に拡大しています。多くの医療従事者が参加している「不服従運動」により、大半の民間病院が休業していたため、コロナの検査数が大幅に減りました。現在では検査数がクーデター以前の約4分の1ほどに戻っており、これによって大幅な感染拡大が発覚したのだと思います。
 また、オックスフォード大学のデータによると、ミャンマーで1回目のワクチン接種をした人の割合は、5月13日時点で3.26%となっており、東南アジアで最も低い水準となっているとのことです。先月のワクチンサミットで、日本政府によるCOVAXへの大幅な拠出が決まりましたが、軍が政権を掌握しているため、ほとんどのミャンマー国民がワクチン接種を受けていない状況に心が痛みます。
 不当な暴力や逮捕などに苦しむ人が多数いる一方で、状況が変わらない限り、感染症をはじめとする健康の問題、栄養問題に苦しむ人も今後増え続けます。ASEAN諸国や日本政府などにより、ミャンマー国民の健康な生活が取り戻せるような人道支援が行われることを強く期待します。

そのだ
続きを読む
posted by resultsjp at 14:45| Comment(1) | ミャンマー

2021年06月21日

サッカーミャンマー代表 日本で難民申請

サッカー ミャンマー代表 難民申請.jpg

6月17日付の朝日新聞夕刊に、サッカーミャンマー代表のピエリアンアウン選手が日本政府に難民申請するとのことが掲載されました。同選手は、5月に行われた試合の国歌斉唱の際に、国軍への抵抗を表す三本指を掲げましたが、ミャンマーに帰ると自身の命が危険にさらされると考えたため、日本に留まることを決断したとのことです。
記事には、同選手が、帰国をしないことでミャンマーにいる家族に国軍による危害が及ぶことを強く懸念する一方、帰国した場合には逮捕されるかもしれないという恐怖があり、そのジレンマに苦しむ心境も書かれていました。

これまでに、ミス・ユニバース ミャンマー代表や、水泳ミャンマー代表をはじめ、多くの著名人が国軍を非難していますが、非難をすることによって逮捕されたり、家族に危害が及ぶなど、そのリスクは非常に大きいです。そのため、国軍の暴挙が続く中では、周辺諸国が国軍によって不当に命を狙われるミャンマー国民の受け皿になっていくことがとても重要だと思います。

難民申請の審査が厳しい日本ではありますが、ピエリアンアウン選手の申請が通ることを心から望みます。

そのだ
続きを読む
posted by resultsjp at 12:37| Comment(1) | ミャンマー

2021年06月10日

ミャンマー国軍のクーデタ即時停止を求める決議が衆議院で可決

6月8日の衆議院本会議において、ミャンマー国軍によるクーデター等を非難する決議が可決されました。

(以下決議の重要箇所を抜粋)

「クーデターを引き起こした国軍による現体制の正当性は全く認められない。 (中略) 国軍や警察による民間人に対する暴力が継続し、多数の民間人が死傷している。本院は、こうした状況を強く非難し、自らの自由と人権、民主主義を取り戻すために声を上げ行動を続けているミャンマー国民と共にあることを表明するとともに、ミャンマー国軍指導部に対し、民間人に対する残虐行為の即時停止、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問をはじめとする不当に拘束された国内外の人々の即時解放、人権及び人間の安全保障の尊重、民主的な政治体制の早期回復を強く求める。政府においては、本院の意を体し、国際社会とも連携し、あらゆる外交資源を駆使して、これらの事項の速やかな実現に全力を尽くすことを強く要請する」 (衆議院ホームページより)

ミャンマーのクーデターが起こってから、すでに4か月以上が経ちました。今回の決議によって、ミャンマー国軍によるクーデター、特に市民への暴力に対して、日本政府として明確に政治的な意思を示したことになります。

これまで、日本リザルツのスタッフは、超党派「ミャンマーの民主化を支援する議員連盟」等が開催するミャンマー情勢に関する勉強会やシンポジウムに参加してきました。超党派の国会議員の先生方による尽力が、議決の可決という形となったことは大きな一歩だと思います。

引き続き、ミャンマー情勢の進捗を発信していきます。

そのだ
posted by resultsjp at 17:24| Comment(2) | ミャンマー

2021年06月03日

ミャンマー・ガザ情勢のアドボカシー

先日5月31日・6月1日の2日間で、ミャンマーとガザの状況について書いたレターを配りに、インターン生の石川さんとボランティアの谷頭さんと一緒に、議員会館を訪れました。正直、いつになっても議員会館の訪問は緊張してしまい、どうしても慣れません(笑)。同封した手書きレターは、全国会議員の人数分、710枚をボランティアさんのお力もお借りして一枚一枚手書きで書きました。なんと谷頭さんには約300枚も書いていただきました。いつもありがとうございます!
IMG_8331.JPG

現在、日本リザルツでは、昨今のミャンマー政変、ガザの情勢について、情報収集を行っており、石川さんがガザを、私がミャンマーを担当しています。

国を問わず、困っている多くの人の声を届けられるように、引き続き有益な情報の発信に努めたいと思います!

そのだ
posted by resultsjp at 15:34| Comment(2) | ミャンマー