2025年11月15日

G20南アサミット近づく:IPCCに類似した不平等に関する国際パネル設立を!

「連帯、平等、持続可能性」をテーマとして、112223G20ヨハネスブルク・サミットが開催されます。サミットに先立ち、議長国南アフリカのラマポーザ大統領の委託を受け設立された「世界的不平等に関する独立専門家特別委員会」(委員長:ジョセフ・スティグリッツ教授)が不平等に関する初の報告書を発表しました(本年4月)。


サミット開催が近づいたこともあり、あらためてメディアが独立委員会が提起した「国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に類似した不平等に関する国際パネル」創設に関して世界の経済学者の賛同書簡とスティグリッツ教授のインタビューが相次いで報じられています(POLITICO*1と日本経済新聞*2)。前者について、大雑把翻訳文を送ります。


POLITICO

著名な経済学者たちは、不平等は気候変動と同規模の問題だと述べている

有力な経済学者たちは、国連の気候変動機関をモデルにした世界的な不平等に対処するための委員会の設置を提案した。


500人以上の経済学者や科学者のグループは金曜日、不平等の問題は差し迫った課題となっており、それに対処するには世界規模の協調行動が必要だと述べた。


このグループには、元米財務長官兼連邦準備制度理事会(FRB)議長ジャネット・イエレン氏、フランス人経済学者トマ・ピケティ氏、ノーベル賞受賞者ダレン・アセモグル氏らが名を連ねており、公開書簡*3の中で、現代社会に壊滅的な影響を与えると考えられるものへの対策を調整するため、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に類似した組織の創設を求めた。


「我々は彼らと同様に、富の極端な集中が非民主的な権力の集中につながり、社会への信頼を崩壊させ、政治を分断化させることを深く懸念している」と書簡は述べ、著名なアメリカ人経済学者ジョセフ・スティグリッツ氏が率いるG20調査委員会の調査結果に言及している。


先週、電気自動車メーカーのテスラの株主は、同社の最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏に、史上最大となる1兆ドル相当の報酬パッケージを支払うことを決議した。ソーシャルメディアプラットフォーム「X」のオーナーでもあるマスク氏は、すでに世界一の富豪である。


IPCCは過去40年間、気候変動に関する科学的コンセンサスの収集と普及を主導し、環境政策を推進する強力な推進力として機能してきた。経済学者たちは、新たに設置された「不平等に関する国際パネル」も同様の役割を果たし、証拠を収集し、各国政府に富の格差是正に向けた行動を促すだろうと述べている。


この提案は、スティグリッツ氏が率いるG20研究委員会が作成した最近の不平等に関する報告書に初めて盛り込まれた。同氏は1990年代に世界銀行のチーフエコノミストを務めた際、不平等問題に焦点を当てていた。報告書によると、2000年から2024年の間に、人類の最も裕福な1%が新たな富の41%を蓄積した。一方、世界人口の下位50%が得た富はわずか1%だった。これは上位1%が平均130万ドルの富を得たのに対し、下位半分の人々の平均は585ドルに過ぎないことを意味する。


富裕層と貧困層の間のこうした大きな格差は顕著な政治的影響を及ぼしており、報告書では、不平等度の高い国では「より平等な国に比べて民主主義が衰退する可能性が7倍高い」と結論づけている。


スティグリッツ氏はポリティコとのインタビューで、貧富の格差の拡大は、大西洋の両岸における過去40年間の中道的な統治が失敗したことの証拠だと述べた。ドナルド・トランプ米大統領を含む西側諸国のポピュリストたちは、この機に乗じて、失敗によってかき立てられた不満を煽っている、と彼は述べた。


「大西洋の両岸の中道派政治家は、貿易の自由化、金融の自由化、民営化を行えば経済成長が促進され、トリクルダウン経済によって誰もが恩恵を受けるという新自由主義の幻想を信じ込んでいたと私は思う」とスティグリッツ氏は語った。


彼は、ニューヨークの民主社会主義者である次期市長ゾーラン・マムダニ氏の最近の勝利を称賛し、マムダニ氏は中道左派や中道右派の政治家とは対照的に、人々の日常的な懸念に取り組んでいると述べた。


先週、民主党のライバルであるアンドリュー・クオモ氏と共和党の候補者カーティス・スリアワ氏の両名を破り、勝利を収めたマムダニ氏は、急騰する都市の生活費をテーマとした、驚くほど効果的なメディアキャンペーンを展開した。彼の政策には、無料のバス運行、州営スーパーマーケット、家賃統制付きアパートの提供などが含まれていた。 


スティグリッツ氏は自身を「非常に市場寄り」と評したが、それでも左派の市長が議論の余地を作ったと考えていると述べた。


先週、民主党のライバルであるアンドリュー・クオモ氏と共和党の候補者であるカーティス・スリアワ氏を破り、勝利を収めたゾーラン・マムダニ氏は、街の生活費の高騰に焦点を当てた驚くほど効果的なメディアキャンペーンを展開した。


「彼は人々にとって重要なことを言っている。住宅、食料、交通、医療といったことだ」とスティグリッツ氏は述べた。「まともな生活を送るために必要なものを列挙しているだけで、物事がうまく機能していないと言っているのだ。」


スティグリッツ氏は、市場における情報の非対称性に関する研究で2001年にノーベル経済学賞を受賞した。ビル・クリントン前大統領政権下では、世界銀行のチーフエコノミストや経済諮問委員会の議長を務めた。当時、スティグリッツ氏はラリー・サマーズ財務長官と対立したことで有名だ。クリントン氏のチームは、グローバリゼーションとインターネット革命を積極的に推進し、現代の世界経済の枠組みを定める上で大きな影響力を持っていた。


影響力のある経済学者は、不平等への取り組みは単なる道徳的な選択ではなく、政治的な必然であると述べた。さらに、貧富の差が拡大していることが、中国との経済・技術競争において米国を弱体化させていると付け加えた。


「分断された社会、二極化した社会であれば、(アメリカは)勝利できないだろう」とスティグリッツ氏は述べ、前回の冷戦時のレトリックを彷彿とさせた。「今日のアメリカにおける最大の弱点は、この分断だ」


以下、500人の署名(略)


*1 Inequality is a problem on the scale of climate change, say eminent economists

https://www.politico.eu/article/inequality-global-problem-needs-global-answer-say-eminent-economists/

*2 無制限な資本主義、是正を スティグリッツ米コロンビア大教授

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD07AD40X01C25A1000000/#k-think

*3 Economists and inequality experts support call for new International Panel on Inequality

https://www.equals.ink/p/sign-on-letter-in-support-of-a-new

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※図表は、*2 より引用

(報告:田中徹二・グローバル連帯税フォーラム/日本リザルツ理事) 

posted by resultsjp at 18:30| Comment(0) | 国際連帯税の推進

神田塾が竣工、まもなくお披露目会

本日は待ちに待った神田塾のお披露目会です。

40日に及ぶ森川さんのご尽力で、大変素晴らしい建造物へと大変身。

新しい姿をぜひご覧ください。

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最近の藤浪館です。森川さんにお手入れ頂き、キレイになりましたきらきら

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posted by resultsjp at 10:52| Comment(0) | 情報

2025年11月11日

「一人でも多くの人を能登へ」

リザルツの藤波館をしばしば利用してくださる方のひとりに、アマチュアカメラマンのMさんがいます。
Mさんに、関西珠洲会他主催の「能登復興支援の集い」をご案内したところ、以下のようなお礼メールを頂戴しました。その一部をご紹介します。

『ご紹介いただいた「能登復興支援の集い」に参加してきました。
関西珠洲会の皆さん、珠洲市長、能登町長にもお会いでき「復興のお手伝い」をお伝えしました。
・・・
「能登町の半被」を入手、写真展で着たいとお伝えしたところ、快くプレゼントしていただきました。
京都の映像会社の代表とお話でき、能登復興のコラボが実現できそうなお話をいただきました。
会場は終始なごやかでお話も元気で前向きな話題が多く、大いに楽しむことができました。
次の一歩をどうするか考える時にきた感じがします。
目標は「一人でも多くの人を能登へ」です。』

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Mさんは、震災をきっかけに能登を訪問、すっかり能登に魅了され頻繁に撮影のため訪れています。能登のお祭りや大自然を題材にしていますが、自分の写真を通じて一人でも多くの人に能登のすばらしさを知って訪問してほしい、そうした関係人口の増加が復興に繋がる、との考えで活動されています。
リザルツも、志はMさんと同じです。域外から気軽に来て宿泊してもらえるようにと藤波館を立ち上げ、今また、域外の人と地域の人が様々なイベントを通じて交流できるように、との思いから神田塾をオープンさせる予定です。

「能登復興支援の集い」は大阪で開催されたものですが、同じく能登で支援活動をしているCyanal Houseの森田代表が私どもの事務所でMさんの写真をご覧になったことがきっかけで紹介してくださいました。能登復興のために、人の輪を少しづつ広げていくことが大切だなと改めて思いました。


posted by resultsjp at 23:13| Comment(0) | 能登半島地震

2025年11月07日

「神田塾」お披露目会(11月15日)のご案内

■残席がまだ少々ございます。ご参加いただける方は、11月10(月)17時までにご連絡をお願いいたします

(メール:results.japan@gmail.com)。


各位


「神田塾」お披露目会のご案内

拝啓 秋晴の候皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素より日本リザルツの活動にご理解ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

予て内外装の改修を進めてまいりました「神田塾」は、この程無事竣工の運びとなりました。つきましては下記要領にてお披露目会を開催いたしたくご案内を申し上げます。

神田塾は、地元の皆さまが気楽に立ち寄っていただける集会施設として、また他地域の方とのさまざまな交流の場として、提供させていただく所存です。ボランティアに無料開放している宿泊施設の藤波館とともに、能登半島復興の一つの足掛かりとして、多面的にご活用いただけますようお願いいたします。

ご多用のところ恐縮とは存じますが、何卒ご来駕を賜ります様お願い申し上げます。

末筆となりますが、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

敬具

日時:2025年11月15日(土)11時〜15時

場所:日本リザルツ神田塾(能登町神和住ワ部57番地) 

※現藤波館の西側裏手。西房江様の旧「てしごと工房」です。

次第:

Ø開会の辞

Ø来賓ご祝辞

Ø血栓診断の意義について(新潟大学特任教授 榛沢和彦医師、

穴水総合病院 波多野栄重医師)

Ø頭痛診断の意義について(元外務省診療所副所長 松岡慈子医師)

Ø食事会(1200〜)

Ø血栓診断会・頭痛診断会(1200〜)

Ø閉会ご挨拶

以 上


posted by resultsjp at 16:59| Comment(0) | 能登半島地震

UNRWA清田局長とともに

UNRWAの清田明宏保健局長が、11月1日から学会発表、超党派議連出席のため一時帰国されています。
日程の合間を縫って、関係する議員、省庁にガザの現状やUNRWAの活動、今後の課題などの説明に奔走されています。



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日本リザルツも、UNRWA応援団として、ご縁のある先生方をご紹介させていただいています。

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【外務省公式サイトから】国光副大臣表敬(11月6日)

日本記者クラブでの講演(11月6日)

10月の和平合意ののち、いわゆる第一段階の合意内容が履行されており、今後ガザの人道状況が改善することが期待されています。ガザ地区の教育・保健のインフラを担うUNRWAの役割は大きく、掛け替えのない存在です。日本リザルツも、清田局長とともに、今後も各方面への支援の呼び掛けを続けてまいります。


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posted by resultsjp at 12:52| Comment(0) | UNRWA

2025年11月01日

「ハイチの風」ブックレットのご紹介

本日、私どもと同じく、能登半島で復興支援活動を続けておられる、キャナルハウス(Cyanal House)の森田佳奈子代表がリザルツの事務所を来訪。関西万博を記念して作成した、ハイチ共和国への支援に関わる有志の方が作成したブックレットが完成したとのことで、お届けくださいました。
リザルツの白須代表はかつて、森田さんと一緒にハイチで支援活動を行っており、それ以来のお付き合いです。

ブックレットにはハイチに関わる皆さんが様々な思いを寄せられています。私どもリザルツが平素お世話になっている、山本太郎・長崎大学名誉教授や、森安義・栄研化学株式会社専務執行役などの寄稿も掲載され、読み応えのあるものとなっています。

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ご興味のある方は、キャナルハウスさんのサイトからどうぞ。

タグ:能登半島
posted by resultsjp at 22:19| Comment(2) | ハイチ結核・栄養問題

2025年10月30日

藤波館・神田塾 休館日のお知らせ

藤波館・神田塾の休館日のお知らせです。

以下の日程で休館とします。
藤波館での宿泊ができませんのでご注意ください。
2025年11月27日(木)〜  12月7日(日)
    12月25日(木)〜   1月7日(火)
2026年  1月25日(日)〜   2月6日(金)

どうぞよろしくお願いいたします。
posted by resultsjp at 15:30| Comment(0) | 情報

2025年10月29日

館内がより明るく!

10月12日に、宿泊されていた山崎さん(特定非営利活動法人京都海外協力協会)が、藤波館の電球を交換して下さいました。
手持ちの電球に加え、足りない分を買い足して寄付してくださいました。
台所も、廊下もすっかり明るくなりました。
廊下の照明です

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台所の照明です

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宿泊客室の小さい電球も、点灯できるようになり、寝るときに真っ暗にならずに済みます。安心ですね。

宿泊客室の小さい照明です

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山崎さんには、このほかいろんな面で(草刈り、長靴の寄付等)ご支援して下さり、ご利用される方々も心地よく宿泊することができます。ご協力ありがとうございました。






posted by resultsjp at 19:49| Comment(0) | 情報

2025年10月27日

ミニゴルフ場が出現?

藤波館がまた、ブラッシュアップされました!
10月11日と12日の早朝、藤波館に宿泊されていた特定非営利活動法人 京都海外協力協会の山崎さんが、藤波館前の土手や広場の草刈りをして下さいました。その結果がこの写真で、すっきりとしましたね。さながらミニゴルフ場です(笑)。
京都から車で草刈り機を持ち込み、早朝の1時間くらい、白須理事長も一緒に作業をされました。「冬の間はしばらくは草があまり生えないので、これで大丈夫だろう」とおっしゃってくださいました。本当にありがとうございました。
また、長靴を寄付するから使ってくださいと置いて行かれました。冬場は長靴が欠かせません。こちらもありがとうございました。

藤波館は、リザルツの拠点であると同時に、能登復興支援にご協力くださる皆さまの足場として、ボランティア、学校関係、写真家の方々など、既に延べ1000人近い、幅広い方々に利用していただいています。さらに多くの人にご活用をお願いするとともに、皆さんのお力添えも頂いて、利用しやすく、泊まって心地の良い環境づくりを目指しています。是非ご協力を宜しくお願いします。

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posted by resultsjp at 16:32| Comment(0) | 情報

2025年10月26日

神田塾の様子

既にご案内の通り、神田塾の内外装のリニューアル工事が着々と進んでいます。

徐々に見た目で変化がわかるようになり、珠洲道路を車で空港方面から東に走っていると、普通のお宅と少し変わった感じで、遠目に見るとカフェかな、と思うような建物の風景が目に入ってきます。
今後どのように変化していくのかまだわかりませんが、だんだんとおしゃれな感じになるかもしれない、と期待しています。
完成前の建物の様子の写真をいくつか掲載します。



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神田塾の看板を作ったり、壁の色塗りを担当されていらっしゃる森川さんが、見に来られたお客さんとお話しされていたところによると、神田塾の裏手の道を上ると神社(中斉八幡神社)があり、裏の神社につながる道が神の道で、笹の葉が道沿いにたくさん生えており、神と笹ということで、「笹神道」という文字を看板に書き入れた、ということだそうです。
神社には竜の彫り物がある、とかも話されていましたので、今後追加で写真を載せていきます。藤波館看板に笹神道の文字が入っています。

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公民館にチラシを掲示していただいています。その他、温泉施設や、能海山産物さんにもチラシを置かせてもらいました。

1000000542 (2).jpg(柳田支所)

1000000540 (1).jpg(小木公民館)


お披露目会は11月15日(土)に予定されていますが、どのような仕上がりになるのか、とても楽しみです。
タグ:能登半島
posted by resultsjp at 17:46| Comment(0) | 情報