2026年02月05日

第4回「国際租税協力枠組み条約」政府間交渉はじまる(2月2日〜13日)

 Intergovernmental Negotiating Committee on the United Nations Framework Convention on International Tax Cooperation


これまで報告してきた国際租税協力枠組み条約ですが、昨年8月に第1回と第2回交渉、11月に第3回交渉を行い、今年の22日より第4回交渉を行っています。この4回目を前に、新たな条約案文と各ワークストリームの背景文書が発表されました(注1)。


さらにアフリカ・グループからザンビアまで各国のこれまでのコメントをまとめた包括的なデータも公表されています(注2)。今回の共同リーダーによる条約案文については、こうした各国のコメントを踏まえたものになっているはずですが、まだまだ骨組みを提示しただけであり、内容を詰めていくのはこれからだと思われます。


私たちが検討すべき視点は、「持続可能な開発」の視点です。つまり、包括的かつ効果的な国際租税協力を促進・強化していくためにはSDGs(持続可能な開発目標)実現という視点が欠かせません。実際、202411月国連総会で承認された議長草案(8月に委員会で採択)では、枠組み条約の目的を「持続可能な開発のため…包摂的、公正、透明、効率的、公平かつ効果的な国際租税制度を確立する」と謳っています。


以下、枠組み条約案(ワークストリーム I)を仮訳として紹介します。なお、文中の[ToRより]というのは付託事項草案のことで、上記総会で承認された議長草案がそれにあたります(注2。また、グローバル税制と国際租税協力枠組み条約に関しての経緯(歴史的な経過を含む)については、金子文夫氏のパワポ資料をお読みください(注4)。



A/AC.298/CRP.26 2026122日)


共同リーダーによる枠組み条約案テンプレート


1条 目的  [ToRより]


2条 原則  [ToRより]


3条 定義  [近日公開]


4条 持続可能な開発


締約国は、それぞれの異なる能力を考慮し、経済、社会、環境の3つの側面における持続可能な開発の達成に、均衡のとれた統合的な方法で貢献する国際租税協力アプローチを追求することに合意する。


5条 課税権の公平な配分


締約国は、価値が創造され、市場が所在し、収益が創出され、または経済活動が行われるすべての法域が、当該活動から生じる所得の一部に課税する権利を有することに合意し、本条に抵触する既存の租税協定の再交渉を含め、すべての法域における課税権の公平な配分を確保するために必要な措置をとるものとする。


6条 富裕層


1. 締約国は、富裕層による租税回避及び脱税を発見し、抑止し、及び防止するための措置を策定し、実施する。


2. 締約国は、富裕層が租税を回避し、又は脱税するために用いる構造及び手法に関する情報を共有する。


3. 締約国は、富裕層に対する効果的な課税を確保するための協調的なアプローチを検討する。


7条 租税に関連する不正な資金の流れ、租税回避及び脱税


締約国は、租税に関連する不正な資金の流れに対抗するための措置を策定し、実施する。これには、租税に関連する不正な資金の流れを発見し、及び防止するための効果的な手段を含み、相互行政支援、情報交換、その他合意された国際協力の形態を通じて執行され、租税に関連する不正な資金の流れから生じる所得及び利益に対する効果的な課税を確保する。 


以下、「第8条 有害な税制」から「第28条 正文」までは、http://isl-forum.jp/archives/4605 をご覧ください。


(注1)新たな条約案と各ワークストリームの背景文書


https://financing.desa.un.org/inc/fourthsession


・ワークストリーム I - 枠組み条約 (共同リーダーによる枠組み条約テンプレート案)


・ワークストリーム II - サービスに対する課税(共同リーダーによるオプションペーパー草案)


・背景ノート - グロスベース課税とネットベース課税:効率性と公平性の考慮


・ワークストリームIII - 紛争の予防と解決 (共同リーダーのコンセプトノート )


(注2)各国からのコメントの包括的データ


https://airtable.com/appElNW04vjl9tGzS/shr56dXXWqbtwIEcw/tblNYwyYLrXUrwpUm


(注3)付託された事項に関する議長草案(仮訳)


http://isl-forum.jp/wp-content/uploads/2024/11/chairmans-draft.pdf


(注4)グローバル税制と国際租税協力枠組み条約に関しての経緯

(報告:田中徹二・グローバル連帯税フォーラム/日本リザルツ理事)
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2026年01月28日

「のと神田基金」プロジェクトご支援のお願い

神田塾・藤波館「のと神田基金」プロジェクト

〜能登町に”集える場所を”もう一度〜


震災で失われた地域のつながりと支援の受け皿を取り戻すため、

神田塾・藤波館を再生・維持し、地域の未来を支える拠点として活用します。

拠点運営の財務基盤確立のため、みなさまのご寄附による基金設立を図るものです。



【拠点の役割】

  • 地域住民の集会・交流拠点
  • ボランティア・支援者の宿泊拠点

【資金調達の目標】

  • 期間:2026年2月14日〜2027年2月13日 
  • 目標金額:1,000万円

【資金の使途】

  • 建物補強
  • 暖房器具・寝具・衛生用品・草刈り・雪かき器械購入
  • 光熱費・水道料金・浄化槽清掃費用
  • 火災保険料、印刷・コピー代など事務消耗品
  • 食材=米・調味料は宿泊者に無償提供の予定。 (2025年度延べ約1000人・泊の利用実績あり;2026年見込み1,500人)

 等々の運営費用に充当します。

 【期待される効果】

  • 地域住民が安心して集まれる“心の拠点”の復活
  • 支援者の受け入れ体制強化による復興活動の継続

◆支援方法

  • 金額:1口 5千円、2万円、5万円を目安にお願いいたします
  • お振込先:三井住友銀行霞が関支店普通預金口座番号6823329

         名義:特定非営利活動法人日本リザルツ

           (トクテイヒエイリカツドウホウジン ニホンリザルツ)

  • 連絡先  メール results.japan@gmail.com

         電話 03-6268-8744

  • 資金管理責任者 日本リザルツ 代表 白須紀子

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2026年01月20日

【おしらせ】”笑顔の花を咲かせようin能登町”第三弾!(2月21日)

こんにちは!寒い日が続きますが、お変わりありませんでしょうか。

さて、当ブログでは、これまで何度か、安城学園=愛知学泉短大・木村典子先生のチームによる、能登町でのボランティア活動をご紹介してきました。毎回、食と健康を切り口に、大勢の地元の方と交流を深めて下さっています。「真心・努力・奉仕・感謝」が建学の四大精神とのことですが、その思いがひしひしと伝わってくる大変素晴らしい活動をされています。



来る2月も、以下のとおり、素晴らしい企画を用意してくださいました。
近隣の方はぜひお誘いあわせの上、ご来場ください。
今年も能登町に笑顔の花が咲き誇ることをたのしみにしています。

◆開催日=2月21日(土)
(1)10:00〜12:00 柳田公民館(能登町字柳田仁部54)
・・・能登と愛知の食材を使った汁物を食べながらの交流会、ハーブティーの試飲、健康測定、健康教室 など

(2)13:30〜15:30 日本リザルツ神田塾(能登町字神和住ワー57、https://maps.app.goo.gl/JLG1YS77od426Kd5A
・・・愛知の柑橘類を使った「ジャムづくり」、体操、ハーブティーの試飲、肌の状態チェック、血管年齢・血圧の測定 など

◆お問合せ先
愛知学泉短期大学 木村典子 0564-34-1212 kimurano@gakusen.ac.jp

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2026年01月16日

テレビに登場!

藤波館初代管理人の今圭子さんが、現在、地元の有志の方と劇団「む坊一座」を結成して活動しておられます。
11月の石川テレビで、能登半島地震を題材にした寸劇の様子が紹介されました。
下記からアクセスできます。ぜひご覧ください。

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1月20日の石川テレビ「パレット」でも再び取り上げられる予定だそうです。
お楽しみに。
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2026年01月15日

【お知らせ】能登半島チャリティーコンサート(2月15日(日))

日本リザルツの理事である姫井由美子さんが発起人となり、以下の要領で、能登町でチャリティーコンサートを開催します。入場無料ですので、お近くの方はお誘いあわせの上、奮ってご参加ください。

日時:2026年2月15日(日)14:00開演(13:30開場、14:40終演)
場所:能登町役場2階大集会場(能登町字宇出津ト字50番地1)
主催:ミュージックセラピーオーケストラ
(出演:平慶久(トランペット)、平野貴大(スーザフォン)、大塚真帆(パーカッション)
後援:能登町・能登町教育委員会
お問合せ:080-6019-1155(廣田)elena.hirota@gmail.com
お申し込みは、チラシのQRコードからどうぞ!

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2026年01月13日

藤波館・神田塾フォトアルバム

藤波館・神田塾とその周辺の写真を、リザルツのホームページの方に掲載しています。
どうぞご覧ください。

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2026年01月11日

能登の雪景色〜神田塾・藤波館編

この週末の寒波で、藤波館、神田塾も雪に覆われました。

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動画もご覧ください。

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2026年01月06日

能登の雪景色

年明けの寒波とともに、能登もすっかり雪景色となりました。

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地元の方から頂いた映像もご覧ください。
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タグ:能登半島
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2026年01月03日

新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は日本リザルツの活動に格別のご理解ご支援を賜り誠にありがとうございました。

本年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


日本リザルツは、「世界から貧困と飢餓をなくす」ことを基本理念として活動しています。

ご案内の通り、保健衛生や栄養の分野でのアドボカシーを主な舞台として活動する一方、

その延長線としてガザにおけるUNRWAの活動支援や、能登半島の復興支援活動にも注力しているところです。


特に能登については、発災から2年経ち、復興が徐々に軌道に乗りつつありますが、まだまだ途上にあり、腰を据えた取り組みが求められているところです。高市内閣総理大臣も、去る127日に能登を視察された折に「復旧・復興が緒に就いたばかりであることを、強く実感した」「一日も早い復旧・復興への決意を新たにした」とのご発言をX上で発信されています。


私どもも一昨年9月から、ボランティア活動や様々な復興支援活動の拠点として、能登町中斉に藤波館を開設して利用者に無料開放しています。さらに昨年11月からは、地元の皆さんが立ち寄れる集会施設として藤波館の隣接地に「神田塾」を開設いたしました。


そして私どもと志を同じくして下さる、岩城裕子さんの活動が、この年末にメディアで取り上げられました。岩城さんは、三重県志摩市に在住しながら、月の大半を能登町で過ごし、地元で一軒家を借りて、子供さんたちが放課後に集まって遊んだり勉強ができる、居場所づくりの活動を継続されている方です。


「地震って、起きてすぐは支援されるけど、“生きていく”ことは、これから5年も10年も、もっと続くじゃないですか。支えていきたいと思うし、見届けたいところもあるので、これからも能登で活動していきたいなと思います」。岩城さんのお言葉ですが、これが私どもの思いでもあります。私どもも、岩城さんのような方々と力を合わせて、末永く能登の復興に向けて歩みを進めたいと考えています。引き続きご指導ご支援を賜りますよう重ねてお願いいたします。


最後となりましたが、本年が皆さまにとって素晴らしい年となることを一同心よりお祈り申し上げます。


特定非営利活動法人日本リザルツ

理事長 白須 紀子

職員・ボランティア一同


(1)高市総理のXへのポスト
(2)岩城さんを取り上げたネット記事
(3)(2)の元となったテレビ放映
(4)岩城さんが主宰する団体「楽笑」のfacebokok
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2025年12月22日

清田先生の寄稿から

UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の清田保健局長は、定期的に新聞に寄稿し、UNRWAの活動や最近のガザの状況などを分かりやすく伝えています。
下記は、12月21日付西日本新聞への寄稿です。

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この中で今年8月のガザ市での飢饉や子供の栄養失調を取り上げています。
UNRWAの医療施設で、毎週3千〜4千人を計測していますが、国際標準で急性栄養失調に当たる、二の腕の太さが12.5センチを下回る子供が1割程度いるとのことです。この子らに、ピーナッツバターを基にした高カロリーの治療用補助食品を与えて治療します。
清田局長が愕然としたのは、回復の遅さです。3か月から5か月以上治療しても、なかなか想定したようには腕が太くなりません。「ただ食べるだけでは回復できない。清潔な水、調理用の燃料、安全な寝場所、安定した食事時間、感染症の少ない環境、どれも欠かせない。しかし、今のガザには、そのどれもがない。」栄養補助食品は不可欠ですが、いくら食べても生活環境が安定していなければ栄養は体に吸収される回復につながらない、と指摘します。停戦は実現したものの、長期間の戦闘で十分な住居や暖房が確保されないまま、厳しい冬に突入しています。今年は雨も多く、避難テントや簡易シェルターも水に浸かった状態です。
清田局長は文章をこのように結んでいます。
「停戦が実現しても、すべてがすぐ良くなるわけではない。この子たちのためにも人道支援を長期的に続けなければならない。そう強く実感している。」

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(超党派人道議連総会にて(11月5日、第一議員会館))

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posted by resultsjp at 17:53| Comment(0) | UNRWA