2017年12月12日

ワン・プラネット・サミット前に、フランスが金融取引税推進を主張

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パリ協定採択からちょうど2年目の12月12日(本日)、パリ近郊で「ワン・プラネット・サミット」が開催されます。このサミットは主宰がフランス政府ということもあり(国連、世界銀行が共催)、日本ではあまり報道されていませんが、時事通信は次のように伝えています。

「サミットには政府だけでなく企業やNGOなどから計約2000人の関係者が参加し(注:4000人参加との報道も)、温室効果ガスの抑制と経済成長を両立する方策を話し合う。河野太郎外相も出席し、日本の取り組みについて説明する見通しだ」(12月10日付「パリ協定推進へ環境サミット=仏主催、米大統領招待せず」)。

このサミットの主な目的は気候変動対策資金の創出に向けての議論にあるようです。11月に開催された気候変動枠組条約・COP23で、米トランプ大統領の「パリ協定」離脱表明を受けて、途上国支援のための資金問題で対立が目立ったことは記憶に新しいところです。

そこで気候変動問題に並ならぬ政治的意思を持っているフランスがこのサミットを機に「資金問題」でも国際的なイニシアティブを発揮しようとしているようです。

●サミット前に仏政府4閣僚が欧州金融取引税を強く要求

この4閣僚とは、ブリュノ・ル・メール財務相とジャン=イヴ・ル・ドリアン外務相、ニコラ・ユロ環境相、フレデリック・ヴィダル高等教育大臣ですが、Le Journal du Dimanche紙に共同声明として掲載されました。

骨子は、次の通りです。フランスはすでに金融取引税を導入し(注:株式購入に0.2%課税、17年は0.3%に)、昨年は11億ユーロの税収を上げ、環境政策の資金として役立てている。政府は、この金融取引税を欧州連合(EU)規模に拡大し、気候変動対策のための資金調達に向け推進する方針である。EU規模の金融取引税は2020年までに毎年50億ユーロ(59億ドル=約7000億円)の税収を得ることができる。

「4人の閣僚は、『欧州でこの税制が適用されるように推進し、全員にこの連帯の努力に参加するよう求めている』と述べた」とのこと。

これまでの国の財政確保のための税制から、地球規模課題対策のためという国際連帯税的要素を持った税制として、金融取引税を導入しようとしているようです。

【ロイター】France to push for European financial transactions tax

●「ワン・プラネット・サミット」は、フランス、国際連合、世界銀行の共催で、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)、ウィ・ミーン・ビジネス、気候エネルギー首長誓約、ヨーロッパ委員会、C40世界大都市気候先導グループ、経済開発協力機構(OECD)、ブルームバーグ・フィランソロピーズの協力、そして参加国は100か国超という大掛かりなものです。

*詳細は、フランス大使館のWEBサイト参照

ライブ配信もありますので、関心のある方はご覧ください(公式HPから)。

●ところで、我が国は<地球規模の最重要課題である>気候変動の分野では残念ながらさっぱりイニシアティブを発揮できてませんね。歴史的な気候変動枠組条約・COP3を開催した国なのに!

【日経新聞】仏、気候変動対策をけん引 日本も学ぶべき点多く  
…今日、フランスは気候変動対策における世界のリーダーといってよいだろう。気候変動対策に明確な方向性を打ち出せないでいるわが国が、学ぶべき点は多い。

(報告:田中徹二・グローバル連帯税フォーラム/日本リザルツ理事)


posted by resultsjp at 14:39| Comment(2) | 国際連帯税の推進

2017年12月11日

世界トイレ大革命会議を開催

12月12日はUHC(ユニバーサルヘルスカバレッジ)デーです。
UHCデーで重要な要素の1つが、公衆衛生とトイレの改善です。
11日(月)、世界トイレ大革命会議を開催しました。

学術界をはじめとし、政府、国際機関、JICA、企業、NGOなどさまざまなアクターが参加しました。

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ここで初めてお披露目になったのが、「水をきれいに」のクリアファイルです。
ミスタートイレ、ジャック・シム氏に加え、おや!?見覚えのある顔が。

そうです。霞が関の魔法使いどーらです。
ミセス・トイレとして、世界トイレ大革命の推進に向けて、今後一層の活躍が期待されますね!
日本の知見を活かして、公衆衛生の改善とUHCが達成できる日が来ることを心から願います。
(はるか)
posted by resultsjp at 14:08| Comment(2) | 情報

2017年12月10日

シンポジウム「税と正義…」、盛況のうちに開催>ハイライト動画と資料

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12 月3日青山学院大学において「シンポジウム『税と正義/グローバル・タックスと税制改正』」が開催され、100人が参加しました。共催は、グローバル連帯税フォーラムと民間税制調査会。

シンポジウムは、インターネットメディア・IWJで中継されましたが、このたびその一部がハイライトとして動画で掲載されましたので、雰囲気の一端でも感じていただければ幸いです。

*12.3シンポ「税と正義…」動画: こちらからご覧ください。

さて、当日のプログラムと講師の方々の資料を送ります。録音起こしも行う予定ですので、全体の議論については今しばらくお待ちください。

<シンポジウム開催の趣旨について>

シンポジウム開催の趣旨につき、冒頭金子文夫・横浜市立大学名誉教授より以下のように述べられました。

「経済のグローバル化が進展するなかで、国内的にも世界的にも所得と資産の格差が広がり、不平等・不公正な社会が出現しており、パラダイス文書で明らかとなった多国籍企業や富裕層の目に余る租税回避を許すならば、格差の拡大は際限なく続く。格差を是正する公正な税制が、国内的にもグローバルな規模でも求められている。

今必要なことは、税とは何か、税の正義(タックス・ジャスティス)とは何か、という原理的視点を改めて確認し、国内的およびグローバルな規模での公正な税制の方向を明確にしていくことだ。

本日のシンポジウムでは、名古屋市立大学の伊藤先生には、政治哲学の立場から、税の正義について原理的・規範的な議論の提示をしていただく。北海道大学の津田さんからは、国際課税問題の最新の動向について、パラダイス文書とEU金融取引税に絞って紹介していただく。まとめとして、青山学院大学の三木先生には、2018年度税制改正をめぐる問題点について縦横無尽に語っていただく」。


<当日配布された資料>
*資料はこちらからご覧ください。

1、プログラム
2、主催者挨拶:金子文夫・横浜市立大学名誉教授
3、講演
 1)「税の正義とグローバル・タックス」…伊藤恭彦・名古屋市立大学人文社会学部教授
 2)「グローバル・タックス・ジャスティスの検討―“パラダイス文書”と EU 金融取引税の観 点から―」…津田久美子・北海道大学法学研究科博士課程 日本学術振興会特別研究員 DC
 3)「2018 年度税制改革を考える」…三木 義一・青山学院大学法学部教授
4、今後の活動について…田中 徹二・グローバル連帯税フォーラム代表理事

<シンポジウムに対する感想・コメント>

・普段は日常の仕事に追われてグローバルレベルで税ことを考えないが、それを考える時間をもったことが良かった。カントやアダム・スミスのことも勉強しないといけないと思った。

・3名の先生方のお話は大変分かりやすく、抱えている課題についても理解が深まりました。伊藤先生の税の正義について考える事は非常に重要だと感じました。ここを考えずして税の話はできないと思います。貴重な会を有難うございます。

・2018年度税制改革のことがとても理解できた。税の在り方はとても重要だと感じました。

・伊藤先生の話されるようなそもそも論は必要。タックスヘイブンの利用などの税回避行為は許せない。それを防ぐ、法的、国際的システムの構築が急務。

・現在、税の富の再分配機能について論文を書いており、本日の講義を聞いて枝葉末節の話にならないよう、基本的なところをしっかり押さえた内容にしなければならないと感じました。大変参考になった。
ほか。
(報告:田中徹二・グローバル連帯税フォーラム/日本リザルツ理事)

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posted by resultsjp at 17:28| Comment(2) | 国際連帯税の推進

運動靴の輸送のこれまで

日本リザルツが取り組んでいる運動靴の輸送プロジェクト。
今日はこれまでの取り組みをおさらいします。

昨年(2016年)秋、白須がスナノミ症のために何かできないか?と始めたのが、このQ&AAA+プロジェクトです。多くの方のご協力のもと、活動は成り立っています。

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運動靴の輸送には費用がかかるため、クラウドファンディングも行いました。
なんと、Readyforさんは会社で運動靴も集めて下さいました。
また、公明党は党を挙げて運動靴を回収して下さっています。

大量の運動靴をどうやって運ぼうか?
今年6月、1.1トンもの運動靴を運んでくださったのがエチオピア航空さんです。
エチオピアでもスナノミ症はまん延していますが、ご厚意で無償でケニアに運動靴を運んで下さいました。
日本エチオピア協会の会長でもある秋元司先生にもご協力いただきました。

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エチオピア航空の日本支社長イエルガ氏をお招きし、感謝状の贈呈式も行いました。
逢沢一郎先生、三原朝彦先生のご協力のもと、エチオピア航空とケニア大使館へ感謝状と花束を贈呈させていただきました。

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ちなみに逢沢先生はご自身のツイッターでもプロジェクトを取り上げて下さっています。
逢沢先生のツイッターはこちら
https://twitter.com/ichiroaisawa/status/862625473502691328

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このプロジェクトの勢いは止まらず、今日までに2トン以上の運動靴が届いています。
全国の皆さまからの善意を少しでも早く届けるため、日本リザルツスタッフ一同はこれからも頑張ります。
(はるか)
posted by resultsjp at 12:13| Comment(2) | 情報

2017年12月09日

検査所建替え工事

昨日カンゲミ・ヘルスセンターの結核検査所建替え工事について、施工業者、センター担当者、
行政機関からナイロビ郡担当者が一同に会し、最終的な打合せ、確認を行った。全体の会合前に
施工業者と立替える検査所の建物及び周りを見て回った。新規の建物(2階建て)は現在(平屋)の
床面積より若干広くなるため、通路や他の構造物への影響、基礎土台となる柱の位置などを確認、
図面上では掴めない事柄を現場でお互いに確かめることの大切さを知った。今回の工事には日本
から建設専門の方に来ていただき、細かな事柄までチェックされてくれるのは非常に有難い。

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現在の検査所外観

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検査場所と事務所スペースが一緒(建替え後は完全に隔離される)

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検査用試薬などの保管棚(スペースも広い保管部屋に)

数か月後には地域住民のための医療施設として、これまで以上に有効で信頼される存在になる
よう、工事に着手していきたい。
(Y.K)
posted by resultsjp at 19:53| Comment(1) | 情報

2017年12月08日

GGG+フォーラムの議事録と患者の声の製本化

GGG+フォーラムの議事録(日・英)と、ケニア結核患者さんの声を集めた冊子が、製本化されました。
デザイナーさん、翻訳ボランティアの皆さん、印刷業者さん多くの方のご協力をいただきました。
本当に有難うございます!
(はるか)


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posted by resultsjp at 15:40| Comment(2) | 情報

支援から自立へ

カンゲミスラム居住区での結核予防・啓発活動の支援事業も第2期が開始された。主たる事業と
なる結核検査所の建替え工事の許可を得るため、関係行政機関に出向き詳しい説明をする機会が
幾つかあった。住民の健康管理、感染症予防に繋がる日本からの支援であり、当たり前なことだが、
みな協力する姿勢を見せてくれる。ただ、いつまでも海外からの援助に頼っていては、自国の発展
にならない。今年度は建替え工事以外にも、結核菌検査の優れた機器類の導入も予定している。
優れた機器類を自国で直ぐに生産することは出来ないが、結核をはじめ感染症対策として様々な
試みが考えられると思う。既に取り組んでいることもある。保健省の諮問機関で、各セクターから
の参加者が医療機器類などの導入を提案、それらを技術面から検討するなど、設備・機器などの
改善を図っている。しかしこれらも自国で開発したものではない。科学の力を活用する前に、自前
で取り組める方法があるような気がする。即効性はないが遅行でも着実にその効果が浸透すれば、
何年か後には大きな成果を上げるかも知れない。空論の話ではなく実現可能な議論が出来ると
期待したい。
(Y.K)
posted by resultsjp at 00:53| Comment(1) | 情報

2017年12月07日

KANGEMI HEALTH CENTRE T.B CLINIC 現地視察

2017.12.01
新しく建て替えをするカンゲミ地区 結核検査所の現場視察・現場調査へ行ってきました。

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検査所を綺麗にする為に、一度解体をして検査所を作り直します。

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工事を安全・正確に行える様に、検査所の設置場所・大きさ確認、資材搬入路・工事車両のスペースや作業スペース等を細かく確認をして、現地建設会社との打合せに備える様に調査を行いました。
                                            〈Shingo〉
posted by resultsjp at 22:13| Comment(2) | 情報

子どもグループ最終回

リザルツのHPのトップページに12月17日(日)の子どものグループについて、チラシをアップしました。17日の子どものグループは最終回になります。
このグループを開催できるのもクラウドファンディングで、皆さまに支えていただいたおかげです。
早くも最終回となりましたが、これからも何らかの形で、子どもへの直接の支援もして参りたいと思っています。
ご参加をお待ちしておりますので、ぜひお申込みください。
(大川)
離婚の子どもグループ チラシ(12月).pdf
posted by resultsjp at 17:29| Comment(2) | らぽーる

靴の山(12月7日現在)

靴の山です!(12月7日現在)
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10か月前は…(2017年2月7日)
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(はるか)
posted by resultsjp at 17:08| Comment(2) | 情報